角川ソフィア文庫<br> 愛欲の精神史3 王朝のエロス

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角川ソフィア文庫
愛欲の精神史3 王朝のエロス

  • 著者名:山折哲雄【著者】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044094201

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内容説明

「とはずがたり」の二条をめぐる5人の男との愛の遍歴、これと対比される璋子の野生化する奔放な愛欲のかたち、その果ての女人出家の懺悔・滅罪について描く。王朝の性愛をめぐる増補新訂、和辻哲郎文化賞受賞作品。※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちっこい まつき

1
1と2は未読だが、「とはずがたり」ときいて、「有明の月」の密教的エロスを期待したのだけど、そういうのじゃなかった。2015/04/25

hari

0
源氏物語目当てで読み始めたら「とはずがたり」が凄かった。母、自分、天皇、親王とドロドロに絡み合った人間関係。元寇の脅威に震え上がっている時期でも女性は逞しくて恋のことばかり。なんかそこまで夢中なのが羨ましい。ところで明治時代になって「恋」となったけど、この時代は「孤悲」だったんですね。そしてこの時代は「病気=怨霊=薬より祈祷」となっており、密教とのおどろおどろしい雰囲気がすごい。この間まで読んでいた時宗と比べることで、貴族と武士でこんなにも考え方、捕らえ方が違うんだなというのも感じられました。2012/02/03

シードラ

0
王朝のエロスと題にはあるけれど、当時の後宮の内情を描き出す訳ではなく、踏み入った印象はありません。とはずがたりの二条に関しては、白河法皇と孫の鳥羽天皇の両方に愛された待賢門院璋子の人生となぞらえた見方は新鮮だったけれども何が言いたいのかイマイチ不明瞭。源氏物語のことも、昨今沢山でている解説本に比べると一般論的すぎると思いました。ちょっと期待はずれでした。2010/04/02

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