講談社文芸文庫<br> 画家小出楢重の肖像

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講談社文芸文庫
画家小出楢重の肖像

  • 著者名:岩阪恵子【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784062900782

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内容説明

画家小出楢重は、大阪生れの洋画家である。しかし、絵だけでなく名随筆家でもあった。彼の代表作である『Nの家族』『帽子を冠れる肖像』『蔬菜静物』『横たわる裸身』から、最後の作品『枯木のある風景』まで、楢重の生涯を、そして彼が離れられなかった関西の土地と文化を、大阪育ちの作家が見事に描きあげた平林たい子賞受賞作。

目次

画家小出楢重の肖像(『Nの家族』 『帽子を冠れる肖像』 『蔬菜静物』 『横たわる裸身』 『枯木のある風景』)
絵日記『断雲日録』の楽しさ
なぜ小出楢重なのか―「小出楢重と芦屋」展を見る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

29
2012.11.11(つづき)岩阪恵子著。 2012.10.26 その因縁を、千日前などの見世物を偏愛した楢重の嗜好に探り当てている。   ◎枯れ木のある風景。 近所の子が泣いている、切ない泣き方。 昭和30年ころ、くいだおれ人形か、坂本の赤マムシの看板。 宇野浩二は36歳で精神に異常をきたし、42歳まで作家活動中止、その後再起をはたし、書いたのが『枯木のある風景』だ。   2012/11/11

i-miya

29
2012.10.03(初著者)岩阪恵子著。 2012.10.02 「とくにアトリエ」 奈良の江戸三で亭を借り、そこを根城に絵を描きにいく。 和田重子との結婚は、そのころ。 船場金物屋の娘。 (絵のあるはがき) カメ。 鯉1(=ナニタイトルネ)。 鯉2(=しょむな)。 本人=ひやかすな、アホメ。 彼の実家の力と、友人たちの支援、おおきい。 T06(1917)、心光寺、引き払う。   ◎『帽子を冠れる肖像』蜘蛛退治。 フランスへ、黒田重太郎いわく、「小出はなんや、もてるんやな」 2012/10/03

i-miya

27
2012.10.17(つづき)岩阪恵子著。 2012.10.16 四天王寺。 古道具屋。 落日は、みたかったが、曇っていて無理。 一束の黒髪。 30cm。 持ち主は、どんな女か。 生?死? “蛸めがね” “たこゝゝをどり” 泥絵具と金紙で作った張りぼての蛸をかぶった一人が、ブリキの缶を叩きながら逃げ回る、追う同じく張りぼての馬を股にはさんで乗る大将。 それをたぶん、いくらか払って借りた切子のレンズの眼鏡で覗くのだ。 どう見えるか? 2012/10/17

i-miya

23
2012.09.30(初著者)岩阪恵子著。 2012.09.29 岩阪、1986-1991、スランプ、で出会った小出の『文章』、この閉塞を破ったのは、楢重の文章。 なんの衒(てら)いも、気取りもない素のままの言葉。 小出楢重という強烈な個性を持った画家の人生へと、私は突き動かされていった。 それが始まりであった。   ◎『Nの家族』(1919)。 1990.09、大原美術館、分館、人は少ない。 懐かしい、という感慨。 楢重、ホルバインが好きだった。  2012/09/30

i-miya

22
2012.10.28(つづき)岩阪恵子著。 2012.10.26 ◎『横たわる裸身』 楢重の朝は、早い。 午前、モデル、来て、裸婦を、午後は静物、夜は、文章か、挿絵か、ガラス絵をやる。 『油絵新技法』で、裸婦は、ほかの何よりも、強い美しさを感じさせるものであり、だから描く。 嘘でごまかせないものがある。 ごまかしのきかないものである。 終生描き続けても、あきさせない。 2012/10/28

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