ディスカヴァー携書<br> ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか

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ディスカヴァー携書
ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか

  • 著者名:青木高夫【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン(2014/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784887597792

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内容説明

1998年の長野オリンピック、日本のスキージャンプ陣はビッグジャンプを連発し、ラージヒル団体金メダルを獲得、個人でも船木が金、原田が銅という輝かしい結果を収め、日本人を熱狂させました。
その直後、国際スキー連盟はルール改正の検討を開始し、翌年新ルールを発表。「日本叩きだ!」とマスコミを日本中が憤ったものの後の祭り。日本ジャンプ陣は一転して、長い低迷の時代に入ることとなりました。

こうした日本の“勝ちすぎ”を抑えつけるような国際ルール変更は枚挙にいとまがありません。
スポーツでは、
・国際柔道におけるルール変更、
・ 16戦15勝を誇ったF1マクラーレン・ホンダのターボエンジン禁止

ビジネスでは、
・ 日本二輪車の攻勢に苦しむハーレーダヴィッドソン救済のための輸入関税45%引き上げ
・ 米国議会の圧力による自動車の対米輸出の自主規制
・ 日本に厳しい措置がとられた日米半導体協定
などがその代表です。

なぜ、欧米人は平気でルールを変えるのでしょうか?
これからも日本人は理不尽をガマンしなければならないのでしょうか?

著者は、こうした事態の背景には、「ルールに対する考え方の違い」があるといいます。
「ルール作り」から喧嘩がはじまるのが欧米流、それに対して、日本人は「ルールの守りすぎ」で「ルール作りには無関心」です。

こうした違いを乗り越えて、スポーツやビジネスで、あるいは、温室効果ガス削減目標といった国際政治の舞台で、日本人が世界と対等に闘うためには何が必要なのでしょうか。これからの時代の日本人とルールのあり方を問う一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Roko

9
ルールを守るということ自体は正しいことですが、それに縛られてしまっては仕方ありません。時と場合によってはルールが意味を成さない事もあります。ルールを誰かに作られてしまって自分の方が不利になるなら、自分もルール作りに参加すればいいのですが、日本人はそういう行動に出ようとしない民族なのです。選挙に無関心、ブラック企業がはびこる、パワハラ、などなど、ルールに縛られるのが当然と思い込んでいる日本だからこそ、そういう問題が多いのです。これじゃマズイんじゃないって疑問を持たないと、命を落とすことだってあるんですよ!2010/06/14

Rie

7
スポーツなど、ルール改定によるジャパンバッシングという話はよく聞くが、ずるい!で終わらせてしまわずルールへの関心を持ち、ルール作りから参加していくべきというのが主旨。事例なども用い、軽く楽しく読めるが、その分話が雑多な印象。と思ったら最終章でうまくまとめている。ビジョンを明確に理解してこそ、制約は成長の糧となる。ルールという制約自体を否定していないのが良かった。2015/01/12

yamikin

6
欧米人はルールを作成することまでが勝負に含まれているというプリンシパルが根付いている。だから日本人はビジネスの世界でもスポーツの世界でもルールを変更されてしまいがちだ。だが、ルールの変更は即、敗北を意味しない。その目的を分析し効率的に対策を立てることが肝要なのだ。そして最終的には自らもルール作りに参画して独占に甘んじず「公益」を生み出す者が真の勝者たり得る。読みやすくまた身にしみて痛感する内容。特に非対称関係下において立場の弱い者はルールを分析することがめっちゃ大事、って話は参考になる。2010/03/20

ふろんた2.0

5
★★★★2017/10/23

shigoro

5
日本人は憲法ですら1度も変えたことがなく、ルールを絶対的なものと考えすぎている。しかし、今までルールの中で、如何に効果や能力を発揮できるように追及して、ルールを変えた経験もなければ、ルールを考える概念も乏しい。だからルールを守るのはそのままにしつつ、ルール作りへも積極的に参加する。そして今作られそうなルールに対して有利か不利かを理解して、維持か変えるかを利益になる方へ持っていかなければならない。 2011/09/11

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