多次元に生きる - 人間の可能性を求めて

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多次元に生きる - 人間の可能性を求めて

  • ISBN:9784434142741
  • NDC分類:104

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内容説明

汚染されない認識、全的な気づきは、どのようにして可能だろうか? 二十世紀の大知識人オルダス・ハクスリーは、本書に収録された二回の講演と三つのエッセイを通じて、人類生存のために必要なエッセンスを古今東西にわたる博識から抽出して活性化させることを提案している。「シンボル」の中で、最も一貫性があり、体系化されたものが、「数」である。この神話的シンボルとしての「数」の法則を図像化したものが、エニアグラムである。今日のエニアグラムは、性格タイプ論(人格論)として隆盛をきわめているが、エニアグラムの根源にあるものは、「数」に秘められた神話的世界観(宇宙論)である。人格論としてのエニアグラムと、宇宙論としてのエニアグラムは、本質的に同一のものである。それゆえに、性格タイプの奥にあるエッセンスを理解し、それを良く生きるとき、神話は、架空の物語であることをやめ、宇宙を満たす無限の創造性そのものとなる。本書は、「数」を媒体とした宇宙論であると共に、神話の不滅の主人公たる英雄の冒険の旅を語る一大叙事詩でもある。神話学者のジョーゼフ・キャンベルは、英雄神話の基本構造として、「出立」「通過儀礼」「帰還」があることを明らかにした。英雄が巡る神話の円環は、エニアグラムの図そのものである。英雄は、「1」から旅立ち、つぎつぎと通過儀礼に遭遇しながら、「9」までの自然数を経て、再び「1」に戻る。この旅を成就した英雄は、至宝を持ち帰る。それこそが、人類全体が共有できる「現代の神話」の扉を開く、秘蔵の鍵なのである。◎心の天気はどのように晴れるのでしょうか◎自我の働きと成長◎依存的甘え◎社会的甘え、異性間の甘え◎絶対的甘えと宗教◎甘え論のまとめと補足●第三部「円座禅」◎円座禅――フォーカシングと洞察話法のトレーニングのために――

目次

人間の潜在的可能性
両生類の教育
知ることと、さとること
愛のヨガ
幻視的経験
オルダス・ハクスリー小伝
付録―中川・ユズル対談

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみふみ

4
講演とエッセイ集。人間の潜在的可能性を高めるには非言語教育が重要として、気づきや受容等認識の訓練(ゲシュタルト療法)、適切な心身の使い方(アレクサンダー・テクニーク)、視覚訓練(瞬間投影器)、霊的洞察(悟り、禅、瞑想)などを論じてます。自己と非自己に関する言及は最新の脳科学の知識と照らし合わせてみないとなんとも。社会と性愛に関するエッセイでは19世紀イギリスの宗教共同体の複合婚の成功例を紹介してますが、これって「すばらしい新世界」で描かれるフリーセックスのアイデアの元ネタなんじゃないかしら2019/04/28

Emi Kadobayashi

0
オルダス・ハクスリーはイギリス生まれ、1894〜1963、著作はヒッピー文化の源流ともなった、らしい。あとがきを読むとかつて日本でも彼の考え方を受け継いだ活動が続いてたよう。「さとる」「教育」「汝自身を知れ」、世にあるものに対してハクスリーによる具体的洞察、考察、提唱。読者自身の内的もやもやの消化を助けてくれる作用あり。しかし読みにくい文章なのでオススメ度★1点。2012/12/12

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