内容説明
老いも若きも肩を並べて聴き入った、昭和の「流行歌」。数々の名曲の裏には秘められたエピソードがあった! 今井正監督が嫌った主題歌「青い山脈」。石原裕次郎「錆びたナイフ」の詞は盗作? わずか3分で作曲した「ブルーシャトウ」。古賀賞予選落ちの「さざんかの宿」などなど、一挙公開!
目次
第1章 戦前・戦中時代(演歌のはしり『オッペケペー節』 『カチューシャの唄』と『船頭小唄』 ほか)
第2章 昭和二十年代(淡谷のり子が拒否した『星の流れに』 軍歌調メロディーとリーゼント『啼くな小鳩よ』 ほか)
第3章 昭和三十年代(大ヒットで大学を断念『おんな船頭歌』 チュニスをチェニス『カスバの女』 ほか)
第4章 昭和四十年代(大物を予感させた高倉健『網走番外地』 B面曲を歌い続けた菅原洋一『知りたくないの』 ほか)
第5章 昭和五十年代(外国曲にそっくり『聖母たちのララバイ』 北原ミレイがカムバック『石狩挽歌』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
4
歌は世につれ、世は歌につれというが時代の変遷と共に流行歌は変わっても曲の誕生はゼロからの出発であることには変わりはない。作者、歌い手、会社の思惑など制作に携わったドラマを紐解くようで、ある面、人間の生き様を見るようで面白い。しかし、曲というものは現在のJポップ・アーティストのように作詞、作曲、歌唱と、例えば桑田佳祐や中島みゆきのように三位一体、全てを自分でこなすのと昭和の歌謡曲のように分業制度とどちらが大変なのだろうか? 分業の方が楽なようにも思うが意見の衝突などを考えると一概には言えない。2018/03/21
ゴトウユカコ
1
戦前・戦中時代から昭和50年代まで、時代ごとに並べてくれるので、時代背景が少し読めておもしろかった。いわゆる歌謡曲から見える社会というのも、魅力的な題材だね。2012/12/20