内容説明
青山キラー通り沿い。高度成長期に建てられた原宿団地。大都会のど真中に取り残されたオアシスのような集合住宅だ。住人もみんなどこか一風変わっている。変わってはいるが人間同士の絆や温かな心をしっかり持っているひとたちだ。不安や焦りを抱え生きる彼らの、おかしくて泣けて、ちょっぴり勇気をもらえる物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
156
原宿団地に住む人々達の話。管理人でもないのに、毎日、退職してヒマだから団地周辺を掃除をする小曽根さん。その小曽根さんと住人達とのやりとりがなんとも心地よい。世話好きとお節介は紙一重。住民達は、なんとなく自分の悩みやらを話したくなるという事は、小曽根さんは好々爺なんだろうな。住民達にいろいろ悩みやカミングアウトされる受け身の小曽根さん、退職して毎朝6時に箒で掃除の後は、午後から人生相談でもして商売すれば、けっこう稼げそうだね。温かさとほのぼのさに加えて、どこか懐かしさを感じました。 2020/09/20
MOKIZAN
27
久々の文芸書レビュー、フラッグは青山から原宿へ徒歩移動。前作とは全く趣き異なり、なかなか愁い気もあり、良い雰囲気でした。それぞれの小間の中で、多様な人生フレームが息づいている、などと意気上がりながらも、読後に思ったのは、ここ(原宿)は人が棲み終えるところじゃないな、ということでした。2017/03/01
roomy
11
ライブラリー本。初ヒキタ作品。原宿団地での8つの短編。ほのぼのしてなんともよかった。レビューを読むと彼の作品としては珍しいようだけど私は大好き。全話通してでてくる小曽根さんがいいキャラだ。2012/09/18
puu
7
初ヒキタクニオ。どこかで読んだ様なデジャヴを感じてしまう。誰に似てるというわけでもないかも、だが。ありがちといえばありがちなのかな。悪くないんだけど心に残らない。短編だったので長編も読んでみたい。2016/06/27
ふみえ
5
定年後、管理人でもないのに暇だからと、団地の掃除を日課にする小曽根さん。そんな彼の目を通し、団地に住まう人々の孤独や危うさに触れていく作品でした。小曽根さんのような人が居て欲しいが、面倒くさい、相反する思いが交錯しました。やっぱり居て欲しいな。2013/01/17
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