インターナショナル新書<br> 三河吉田藩・お国入り道中記

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インターナショナル新書
三河吉田藩・お国入り道中記

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797680362
  • NDC分類 215.5
  • Cコード C0221

出版社内容情報

三河吉田藩の目付役が書き残した詳細な記録から「参勤交代のリアル」を再現!

天保12年(1841)、病気の藩主に変わって江戸から国元の三河吉田(豊橋)への参勤交代を命じられた若殿・松平信宝(のぶとみ)。若殿にとっては初めてのお国入りである。
この参勤交代の準備を仰せつかったのが目付役の大嶋左源太。
しかし、決まらない日程、馬に乗れない老家臣、ダブルブッキング、初のお国入りの理想と財政難という現実……次々と問題が持ち上がる。左源太は、若殿を無事に出発させることができるのか?

磯田道史氏推薦!
「三河吉田藩の若殿様が参勤交代をした時の詳細な記録が発見された。この古文書をもとに参勤交代の驚くべき実情が明らかにされる」

――(本書「はじめに」より)
江戸時代に何万回と繰り返された参勤交代のうちのたった一回に焦点をあて、残された古文書を読み解いていくことでその実態を紹介しようという、きわめてミクロな視点の本である。
しかし、ミクロな視点だからこそ見えてくるもの、知ることができるものも多い。電話やインターネットのような通信手段のない江戸時代で、何百人もの宿泊場所をどうやって予約していたのか。
道中で発生した様々なアクシデントにはどのように対処していたのか。全国各地で日常的に繰り広げられていたが、現代の私たちにとっては知らないことだらけの参勤交代の実態が浮かび上がってくる。

――(目次より抜粋)
第1章 若殿と左源太
大嶋左源太豊陳/〝若殿〞松平信宝/山椒は小粒でも辛い/松平伊豆守家と「島原」
第2章 参勤交代アレンジメント
殿様は〝タンキ〞/若殿のお国入り/「御意」を示す殿様と行列人数/左源太登場/先例と現実の間で/道中法度を叩き込め/宿のご予約はお早めに/吉田藩にもあった『超高速!参勤交代』
第3章 〝サンキュー〞におまかせ
派遣で成り立つ大名行列/〝サンキュー〞とは何者か/島原御陣200年記念式典/専属契約の秘訣/山々安全、川々大水
第4章 必読!参勤交代マニュアル
荷物は馬に積んで逃げよ!/川札の値下げ交渉/宿割役人VS旅籠屋/宿割役人はつらいよ/旅費節約のしわ寄せは御供に/紛失物は金で解決?/お供のアクシデント/殿様の一大事
第5章 若殿様のお国入り道中
第6章 その後の三河吉田藩と大嶋家

■著者略歴
久住祐一郎(くすみ・ゆういちろう)豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て現職。
交通史学会常任委員。主要論文に「東海道二川宿における商家の経営と地域金融」(『三河―交流からみる地域形成とその変容―』雄山閣)、「大河内松平氏時代の吉

内容説明

天保一二(一八四一)年、三河吉田藩(豊橋)の参勤交代の行列が江戸を出発した。藩主の代わりを務める若殿・松平信宝、初のお国入りである。しかし、出発までには数々の難題が待ち受けていた。決まらない日程、ダブルブッキング、馬に乗れない老家臣、幕府の規定人数オーバー、息子の行列を豪華にしたい藩主の親心と財政難…。藩の目付役が書き残した詳細な記録を繙き、吉田藩士たちの奮闘ぶりから働く武士のリアルな姿を浮かび上がらせる。

目次

第1章 若殿と左源太
第2章 参勤交代アレンジメント
第3章 “サンキュー”におまかせ
第4章 必読!参勤交代マニュアル
第5章 若殿様のお国入り道中
第6章 その後の三河吉田藩と大嶋家

著者等紹介

久住祐一郎[クスミユウイチロウ]
豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て、現職。交通史学会常任委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

41
2019年刊。吉田藩(愛知県)の1841年の参勤交代(江戸→国元)をとてもリアルに解説。担当者は殿様や幕府の意向に加え、随行員たちの都合にも振り回される。他藩も同時期に移動するため宿の調整も難しい。行列の半分は短期雇用。派遣業者は給金をピンハネしつつ粗暴な行いは放置する。トラブルには下級武士が体を張って対処したようだ。参勤交代が面倒なのは、幕府も藩も軍隊であり牽制し合っているから。危うい均衡の中でさえ威嚇し合うのは、どこでもお馴染みの光景。本書では古文書の原文と読み下し文を省いている。読みやすくて大賛成。2023/05/07

サトシ@朝練ファイト

30
参勤交代のみならず、家老級の人間関係など実に面白かったです。2020/03/15

onasu

25
参勤交代は想像以上に大変。7万石の大名で領地が三河でも、300人超、通常6泊7日の旅程を組まなくてはならない。  おまけに、本陣が一軒の宿場ではバッティング不可、出発日の変更や川止め等で旅程が狂っても組み直し。また、行軍の意味もあるので、予定通り、且つ速く進まないといけない。  他にも、大人数ならではのトラブル、城下町に泊まった時等の挨拶、貢ぎ物(売り込み)への対応等など出費を抑えるだけでは済まない。  大名行列たる然は人目の多い地のみで、多くの旅程は三々五々進むというのは、いかにもな建て前でいいですね。2019/07/20

Mark

22
現在は愛知県豊橋市になっている、三河吉田藩に残された詳細な参勤交代の記録文書を丹念に読み解き、大変興味深い内容の一冊になっています。古文書の詳細分析により、これまであまり注目された来なかった人や組織の目線を通して、新たな発見が楽しみです。もっともらしく語られている、大名行列に費用をかけさせ各藩の力を削ぐ、などという幕府方針など実はなく、各藩の見栄の張り合いで勝手に派手になって行った、という側面もあるそうです。2022/06/13

なにょう

19
およそ300キロ。現代なら東京駅から豊橋駅まで、新幹線なら最速で、1時間半もあれば到着できるという。★1841年のこと。病気持ちの藩主のかわりに息子の次期藩主が名代として、8日間かけて歩き通す。準備大変だったろうなあ。参勤交代の虎の巻ともいうべきマニュアルがあったり、お金を出せば人足を派遣してくれる商人がいたという。出立したら出立したで、ほうぼうから接待を受けるからお礼を払うし、断る場合もある。こりゃお金がかかるね。2022/07/06

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