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内容説明
ゆみちゃんは、幼稚園にかよう3歳の女の子です。ゆみちゃんは、幼稚園バスがおむかえにきても、幼稚園についても、お友達が外であそんでいても……くちをぎゅっとむすんだままで、元気がありません。そんなゆみちゃんを見て、ママはいいことを思いつきました。ゆみちゃんのてのひらに、マジックで、にっこりするおまじないをかいたのです。それからゆみちゃんは、ちょっとずつですが、幼稚園でもにっこりできるようになりました。でも、まだお庭であそんだことはありません。みんながあそんでいるのを窓から見ているだけです。あるひ、ママが、ゆみちゃんの手に、いつもとはちょっとちがう「スペシャルマーク」をかいてくれました――ないてもいいよのおまじない。「ないてもいいの?」おどろいたゆみちゃんは、ママにききかえしました……。『ちょっとだけ』(福音館書店)の作者が、自身の実体験をつづったお話。心にしみる一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
47
やさしいお母さんでいい話だ。ちなみに、うちの娘、今月から年長さん。行くのいやだと言ったことないのが、自分の娘ながら不思議です。なんにしても素直に行くのはいいところだ。2015/04/20
annzuhime
43
図書館本。ゆみちゃんは幼稚園のバスに乗るたびに悲しくなる。園についてもみんなと遊べない。そんなゆみちゃんにママからとっておきのおまじない。手に描いてくれたニコニコマーク。そしてシクシクマーク。うちの次女も2歳児クラスの時にバスに乗るたびに泣いていました。ほぼ1年間ずっと。私は笑顔で送り出していたけど、それは正しかったのだろうか。そのことを考えると、今になって私が泣きそう。そんな次女も年中さんになった今は、バイバイタッチをして自分から門をくぐります。2021/11/05
たまきら
24
ようちえんでうまく新しいせかいになじめない女の子と、おかあさんのほっこりやさしい絵本です。自分も保育園になじむまでにすごく苦労したオタマさん、余裕で読んで「かわいいねえ!」2017/01/18
anne@灯れ松明の火
15
遠い方で。じゃんけん絵本をつくるための参考を探していて、「手」つながりで発見。以前読んだ『ちょっとだけ』が良かったので、気になっていた作品だった。内気な幼稚園児ゆみちゃんをお母さんはそっと励ます。無理をさせず、そっと……。お蔭で、ゆみちゃんは少しずつ少しずつ足を踏み出していく。子どもが読めば、励まされるだろうし、大人が読めば、優しい気持ちになれる。2014/07/29
おはなし会 芽ぶっく
14
ゆみちゃんは、ママと離れて幼稚園に行きます。不安な気持ちも分かるし、泣いちゃいけないと我慢している表情がたまりません。泣いたらママを困らせちゃうと、気遣っているんですね。ママもちゃんとゆみちゃんの心を分かっていて、淋しくないように…。1つ成長したゆみちゃん、お友だちとたくさん新しいことを知っていけます。2021/07/31