内容説明
名著『属国・日本論』に連なる、副島政治学の出発点!これだけ知れば、世界基準で政治がわかる。
政治混乱期に必読の人気著者による政治学!
「政治学とは何か」「国際政治とは何か」について、豊富な事例と著者自身の思想を織り交ぜながら説く、政治混乱期に必読の一冊。
本書の前提は、いわゆる「永田町の政治」と、日本の政治学者たちの考えている政治は、西欧で通用している「政治」と似て非なるものであるということである。そして、この日本の「政治」と欧米の「政治」が食い違っていることが、人間の知性にとって不健全な状態なのだ、と憂慮する人が日本には少ない。政治学者たちでさえも、仕方がないこととして諦めてしまっている。このことが、日本人の国際政治理解を難しいものにしてしまっているのである。そこで、本書では、西欧とは食い違っているこの国の「政治のコトバ」を、もともとの意味に解釈して読み替え、その上で、「世界基準に合った日本の政治学への道」を考える。著者の代表的著作である『属国・日本論』の下敷きとなった思想が満載された貴重な一冊を、装い新たに復刊。
●本書の復刊に寄せて
●まえがき
▼【I】政治学とは何か
●第1章 政治綱領(ポリティカル・プログラム)が政治をつくる
●第2章 政治のコトバ
●第3章 「国体」について
●第4章 「統治」と「支配」
▼【II】国際政治とは何か
●第5章 覇権国(ヘジエモニック・ステイト)=世界帝国という考え方
●第6章 世界帝国アメリカの秘密 ――真の支配者たち
●第7章 世界覇権国・アメリカ 対 属国・日本
●第8章 ローマ・カトリックによる日本支配の野望
●第9章 シーボルトとは何者か
●第10章 オランダ論 ――ヨーロッパとは何か
●あとがき
目次
1 政治学とは何か(政治綱領が政治をつくる;政治のコトバ;「国体」について;「統治」と「支配」)
2 国際政治とは何か(覇権国=世界帝国という考え方;世界帝国アメリカの秘密―真の支配者たち;世界覇権国・アメリカ 対 属国・日本;ローマ・カトリックによる日本支配の野望;シーボルトとは何者か;オランダ論―ヨーロッパとは何か)