内容説明
ここに登場するのは、名コンビ弥次さんと喜多さん。花のお江戸をあとにして、のんびり観光旅行としゃれこむはずが、小田原では風呂の底をぬき、浜松では幽霊に腰をぬかす。あまりのおもしろさに、作者も読者の期待にこたえて、続編を書きついだという大ベストセラー。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
70
十返舎一九原作・弥次さん喜多さんの東海道からお伊勢参りまでの珍道中。弥次喜多さんは今で言うLGBTだったんですね。ダジャレ好きで女好き、だまされやすくドジばかり。安倍川もちや桑名の焼き蛤、各地の名物にも触れていて今で言うるるぶのようなガイドブックの役割もあったらしい。1802年出版され江戸時代に庶民に爆発的に売れたのは、寺子屋などで読み書きができる識字率の高さと当時からお伊勢参りが盛んであったことや、すでにその頃江戸は百万人都市で平和でおおらかな世の中であったことの裏返しなのだろう。子供向けなので原作読も2019/09/20
sofia
31
少年少女古典文学館シリーズなので子ども向け、だからとてもわかりやすい。最初に「発端」としてどんな理由で東海道の旅が始まったかが描かれているが(原作では話の途中にあるらしいが)それが一番の衝撃であった。江戸時代の人たちもこんな道中話を読んだら旅に出たくなるなあ。2022/06/19
植田 和昭
16
小学生のときに、何度も読んだのですが改めて通読するとなんて面白いんだ。二人の珍道中記に腹を抱えて笑ってしまいました。五右衛門風呂を踏み抜くところもいいですが、天井踏み抜き事件が傑作でした。 2019/07/07
猪子
9
いやいや、実に面白かった。「東海道中膝栗毛」も名前だけは聞いたことはありましたが学校の授業では深く掘り下げることもなかったため、詳しくは知らないまま大人になりました。読む前は宮藤官九郎の映画「真夜中の弥次さん喜多さん」のイメージが強すぎたんですが、原作はあそこまで奇をてらったものではないんですね。いたって呑気な男二人旅という感じで。でもやっぱり脳味噌が腐ってるから、どうもイケメンに変換してBL目線で見ちゃうんだよなぁ(o_o)あと読書メーター内の本書の説明未来過ぎ!25世紀って!2015/07/06
たつや
4
江戸時代の大ベストセラーの児童向け訳本。読みやすく面白いが、最初はグーが出てきたりすると、訳者に疑問を抱く。また機会があれば、別の訳も読んでみたい。2023/04/04