内容説明
日本の代表的メーカーSONYの創業者・井深大の人生を家系の源流にまでさかのぼり、その率直で飾らない人柄、会社においての人材の活かし方などを多くの証言から構成。SONY経営とともに生涯をかけて取り組んだ障害者支援や幼児教育など、科学万能主義と決別し人間性にスポットをあてる「パラダイムシフト」を重視した井深大の「経済人」としての側面だけでなく「人間」としての在り方、生き方を描き出す。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lulo
1
ひさびさに伝記を読みたいと手に取ったものの、不勉強なので井深大って誰だろうという心持ちだった。だから、記述はどれも新鮮で面白く、特に井深大が障害者雇用に一役買っていたことも驚きだった。はじめの祖父基の話はやや退屈に感じてしまったが、全体的に面白く、臨場感があった。物心ついたころからPCがあったわたしにとって、テレビが発売された当初の感動はなんだか羨ましくもあった。2019/09/29
Tom Zacky
1
SONY共同創始者の他伝。 いやー著者の井深大への想いがヒシヒシと伝わってかなりイイ感じ(著者は努めて、個人的感情は挿入してないと言ってるがw)。 井深大の人の使い方=魅力なんだねー。 冒頭はちょっととっつきにくいが、中盤からがおもしろい^^2011/11/05
Mitz
1
言わずと知れたSONYの創業者の評伝。SONYの技術革新や躍進の歴史より、井深大の人となりに重きが置かれており、著者の人柄や井深への想いも相俟って、読後の爽快感が心地よい内容となっている。好奇心を失わない少年の心、優しさ、仲間…。そういったものの大切さを感じた。頭の片隅に置いて仕事をしていきたいものだ。2011/09/16
夢仙人
1
ソニーの設立者。盛田氏もそうだが、人間的スケールと飽くことなき好奇心及び人たらしがソニーをここまで大きくしたのか。2011/01/31
Yasushi I
0
高校の大先輩であり世界のSONY創業者の井深さん。秀でた創造力が発揮されるには、直感、洞察、そしてものすごい実行力があったのだ。一途に理想を追求する技術者の姿に我を律する思いだった。豊かな人間性にも接し、自分のできることを成し遂げる意味を改めて考えさせられた一冊。2014/07/25