内容説明
困難な時代を生きた戦国時代の29人の肖像
戦いに明け暮れた戦国時代は、生と死は隣り合わせの時代だった。
男たちは夢や理想を抱いて、乱世を生き抜こうと戦ってきた。
敗戦を通じて、落胆することなく自らを鍛え上げてきた者。困難な状況をものともせずに、力をたくわえ己の立場を築いていった者。
さらに男たちは、運命を分かつ決断のときどう動いたのか――。
徳川家康、直江兼続、黒田官兵衛、千利休ほか、本書に登場する二十九名の男たちは、我々を勇気づけ、今後のヒントを与えてくれるに違いない。
二〇〇九年NHK大河ドラマ『天地人』原作者が、思いを寄せた人物を通して描く、逆境に打ち克つ生き方。
目次
第1部 歴史を動かした武将たち(武田信玄―百パーセントの勝利は次の敗北を呼ぶ;上杉謙信・武田信玄―互いがみとめた好敵手への敬意 ほか)
第2部 歴史を裏で導いた男たち(太原雪斎―愛弟子のために修羅の道を選んだ禅僧;施薬院全宗―覇業を支えた黒衣の男 ほか)
第3部 一芸で道を拓いた男たち(塚原卜伝―鵙と雀鷂;柳生石舟斎(一)―石の舟にわが身をなぞらえて ほか)
第4部 新しい地平を歩んだ男たち(藤堂高虎―激動の時代をのりこえた自己変革の男;島左近―下克上を実力でのし上がった戦場の鬼 ほか)