内容説明
古代の宮廷において、歌や音楽はどのようにつくられ、そこで発揮された“ワザ”や“知”とはどのようなものだったのか。古代の楽書や歌集、説話や神話、物語を読みときながら、さまざまな知や遊戯、技能が実践される現場へと降り立つ。
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目次
1 古代宮廷のワザと「調べ」(音のワザの世界―技術者・技芸者たちと陰陽道 琴の言葉―『古事記』における琴の起源説話をめぐって 歌う身体と書く身体―『琴歌譜』の序文より ほか)
2 「歌」にまつわる言語行為(憶良と『類聚歌林』―師の書物としての歌集 「物」の織り成す世界―『類聚歌林』の文字列と「歌」 ワザとしての書くこと―『古事記』序文の「歌」から ほか)
3 八世紀の知と遊戯(万葉歌の漢字遊戯 歌の身体―『万葉集』巻十六・長年の「脈決」から 可能態としての言語―長忌寸意吉麿歌からの和歌史 ほか)