集英社文庫<br> グラビアの夜

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集英社文庫
グラビアの夜

  • 著者名:林真理子【著】
  • 価格 ¥385(本体¥350)
  • 集英社(2013/06発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087465259

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内容説明

編集者・高橋は苛立っていた。一流出版社で文芸書を作るはずだった自分が、今夜もスタジオで水着の女の子を眺めながら青年コミック誌のグラビア撮影を仕切っている。俺はこんな場所にいるはずじゃないんだ……。彼は密かに、挫折した夢を取り戻そうと決意する。夜のスタジオを舞台に、グラビア撮影現場のスタッフたちは自分の居場所を見出そうとしてあがく。彼らの思惑と葛藤を描き出す連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

カーミン

32
読了済であることを忘れて購入してしまった。コミック雑誌のグラビア撮影に関わる人々が描かれた連作短篇集。グラビアの撮影はモデルとカメラマンだけで成り立つものではない。そこには編集者、スタイリスト、ヘアメイク、モデル事務所のマネージャー達が縁の下の力持ちとして携わっていて、その数だけ物語が生まれる。コミック雑誌のグラビアには縁がない生活だけど、この本を読むとグラビアを見る目も変わってきそう。林真理子さんの作にしては、若干薄っぺらさを感じるけれど……。2022/04/30

アコ

24
7篇収録の連作短篇集。軽いタッチのものを求めて手にする林さんの小説だけど、ちょっと軽すぎないかー?!と。青年コミック誌のグラビアに関わる編集者やスタイリストそしてモデル等の目線から描くグラビア撮影現場と彼らの生き様。在日三世やゲイなど興味深く掘り下げてほしいキャラも登場するのにそれもあまりなく。収穫は「待っています」という言葉が持つ強さ。改めて考えるとこれってよい言葉だね。んーあとは特にないかな。筆致はさすがで読みやすいしつまらないわけでもないけど…。単行本の装丁が酷いだけに文庫のこのイラスト表紙はよい。2016/06/30

ばふぁりん

18
色々な方の視線からみたお仕事への熱意ややり方、考え方について書かれている。本文に、“男なら「ここは俺の居場所じゃない」と、日に三度声に出して言わなくてはいけない”という一文がある。自分と照らし合わせて考えてしまったのですが、就職も控えている私が“ここまででいいや”と思ったらやはりそれはそこまでなんだと。男だけじゃなく、女にも今の時代は言える言葉。惰性で何かを続けることもやることも簡単だ。けどそれ以上に、二流であろうが三流であろうが、惰性なんかではなく、真剣勝負で挑める環境が一番なのでは。2014/03/09

ロイヤルミルクティ

12
業界の裏側のお話。表から見えるきらびやかなほど、裏の闇は深そうね。2018/09/11

ゆきえ

10
うーん、まあまあおもしろかった。2017/10/06

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