回游の森

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¥827
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回游の森

  • 著者名:灰原薬
  • 価格 ¥827(本体¥752)
  • 太田出版(2014/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778321062

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内容説明

この疚しさは、罪ですか?少女愛を秘めた男、愛した男に復讐をたくらむ女、蛇しか愛せない青年、親友に恋した少女……「秘密」を隠し持った人間は、極上の疚しさを紡ぎ出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タク

19
初エロティクス作品/どのキャラも自分の心情をよく整理してて饒舌なので、すんごいわかりやすい。その分、狂気や歪さ、不気味さは題材からくる印象より薄め。ここらは好みがわかれる感じです/一本挙げるなら、蛇の話かなぁ。乳的な意味で(台なし)2012/09/25

ヒロ

15
灰原薬の絵にハマって作者買いした。歪んだ愛みたいなのがテーマの暗い雰囲気なオムニバス。特殊性癖のオンパレードだった。自分には刺さるような内容では無かったが、絵が好きで買ったので全く問題なし。

まりもんママン゚+.*ʚ♡ɞ*.+゚

15
出てくる人物がなにかしら繋がってる。ループとでも言うのでしょうか。エロチックであり変態でもあり執拗でもありのてんこ盛りな一冊でした。幼児性愛の男、爬虫類愛の男、が結構軽いショックを受けました。良い意味で(笑) 『応天の門』から流れてこの作品を読みましたがあちらは陽でこちらは陰ですね。又他の作品を読んで見るかもしれません。2014/10/31

カナン

15
特殊性癖…と云うよりもフェティシズムを描いた短編集。少女愛を感じるもの。同性の親友に恋するもの、人間の体温を疎ましく思うもの…題材から想像するような粘っこい厭らしさはほとんど無く、読んでいる内に登場人物が迷い込んだ深い森の中を、ふらふらと一緒に彷徨い歩いているような感覚に陥る。森の中の仄かな湿度や温度、時折ふと頬を撫でて髪を揺らしていく空気の流れを感じるような演出が良い。息苦しいのとも焼けつくような痛みとも違う、帯の「この疾しさは、罪ですか?」の通りに、うっすらと「疾しい」という感情の欠片を味わえる一冊。2013/08/03

幸音

14
おすすめされて。全体的に森や水底など、どこかほの暗い場所へ帰る人々のオムニバス。「逃げ水」昔小さい子が好きだと洩らした男。ミヨの空気感に圧倒された。「金魚の墓」埋葬のために掘る女。幸せになれたらいいな。「ウォーター」彼氏が途切れない優等生顔の不真面目女子高生。切ない百合風味で、お気に入り。「アンダーグラス」蛇を愛するエリート。狂気的な話だった。「黒い森」元恋人へささやかな復讐。後日談好き。「舟幽霊」水から出る手に恋をした大学教授。妻の手なのに妻の手ではない。「死滅回游」卒業前のミヨ。回游に絡めてて上手い。2015/06/20

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