スロウハイツの神様(上)

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スロウハイツの神様(上)

  • 著者名:辻村深月【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 講談社(2012/10発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784062765565

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内容説明

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

861
漫画『めぞん一刻』の一刻館に、トキワ荘のようなクリエーターとその志望者が集まったらどんな騒ぎになるか。いずれも目標へのこだわりが強烈なくせに、生活や恋愛で無能ぶりをさらけ出しているのだから。響子さんにあたる環と五代役のコーキの尋常でない過去を軸に、それぞれの仕事や私生活での衝突や困難が相次いで物語が紡がれていく。殺人も暴力も破滅もなく、つまらぬ意地っ張りや対人関係の失敗など日常的エピソードを積み重ねながら、次は何かとワクワクさせる筆力は作者の腕だ。そして少しずつ皆の言動の矛盾や齟齬が暴かれていく。(続く)2021/10/03

遥かなる想い

851
辻村深月の本を読むのはこれで2冊目だが、人物造詣がうまいと思う。「ときわ荘」を想起させる「スロウハイツ」に住む脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちは個性強く描かれている。人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ…あの事件から10年。チヨダコーキの天使が現れてから、下巻で何が起こるのか…2010/12/29

風眠

759
読み始めはなかなか読み進められない感じだったけれど、登場人物のことが少しずつ分かってくるにしたがって、この物語の世界にするすると入っていけた。漫画家、脚本家、画家などのクリエイターたちが住むスロウハイツの住人達をめぐって、それぞれの過去や悩みが描かれているが、上巻だけでは正直おもしろさが分からなかった。ここでやめずに下巻まで読むと、ぐんと面白くなる。上巻は物語のラストに向かっていく伏線だと思って読むといいかもしれない。2012/12/02

nobby

716
相変わらずのスロースターターな展開。スロウハイツ住人の背景の描写でほぼ終わりなんだけど、個性的なメンツが揃ってる。全く何が起こるのか予想出来ないが(笑)最後の最後でスゴく期待持たされて早速下巻へ!少しもしかしたらと思ってることがあるんだけど、はたしてそうなのか!?2013/11/14

さてさて

631
チヨダ・コーキは元より登場する人物が活き活きと描かれ、何だか現実世界の隣のアパートにでも住んでいそうにも感じさせるこの作品。裏庭でのバーベキュー、流し素麺、どことなくほんわかしたスロウハイツでの生活と、そこに暮らす人たちの裏側に流れる影の部分の対比の中で、伏線を網目のように張っていくこの作品。『人間は自分が計算していればしているだけ、相手の計算やごまかしを敏感に読むようになる。疑い、目敏く発見する』と明確にされる一つの真実。辻村深月さんらしい鋭い表現が下巻へ向けて作品に深みを与えていく、そんな作品でした。2021/08/22

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