内容説明
「情熱さえあれば、仕事は決して裏切らない。思ったら飛べ!」。著者の語りかけるメッセージは熱く、そして限りなく優しい。世界のポスター展を総ナメにし、いま各界から注目を浴びるアートディレクター、水谷孝次。その活動はポスターの枠を飛び出し、社会そのものをデザインするソーシャルデザインという新たな地平に達している。そんな著者の人生も、決して順風満帆というわけではなかった。失敗の連続だった下積み時代、ビリ社員から這い上がろうともがき続けた日々、ようやく苦労が実を結び富と名声を手にしても、なぜか去来する虚しさ。一体、自分は何のために仕事をしているのか。大きな壁にぶつかった著者は、商業主義と決別し、MERRYという究極の目的に到達する。著者が自らの体験をもとに、夢を実現し、人と社会を幸せにするデザインの大きな力を説く。混沌として先の見えない今、豊かな人生、良い仕事への羅針盤となってくれる一冊である。
目次
第1章 デザインへの情熱(三歳の決意 黄金虫プロダクション ほか)
第2章 「MERRY」との出会い(新しい人生の始まり バブルの波の中で ほか)
第3章 世界中の笑顔を探して(思ったら飛べ 注射を打ってください ほか)
第4章 デザインで地球を幸せにする(北京オリンピックにMERRYの笑顔を イーモウさんに会おう ほか)