内容説明
「情熱さえあれば、仕事は決して裏切らない。思ったら飛べ!」。著者の語りかけるメッセージは熱く、そして限りなく優しい。世界のポスター展を総ナメにし、いま各界から注目を浴びるアートディレクター、水谷孝次。その活動はポスターの枠を飛び出し、社会そのものをデザインするソーシャルデザインという新たな地平に達している。そんな著者の人生も、決して順風満帆というわけではなかった。失敗の連続だった下積み時代、ビリ社員から這い上がろうともがき続けた日々、ようやく苦労が実を結び富と名声を手にしても、なぜか去来する虚しさ。一体、自分は何のために仕事をしているのか。大きな壁にぶつかった著者は、商業主義と決別し、MERRYという究極の目的に到達する。著者が自らの体験をもとに、夢を実現し、人と社会を幸せにするデザインの大きな力を説く。混沌として先の見えない今、豊かな人生、良い仕事への羅針盤となってくれる一冊である。
目次
第1章 デザインへの情熱(三歳の決意 黄金虫プロダクション ほか)
第2章 「MERRY」との出会い(新しい人生の始まり バブルの波の中で ほか)
第3章 世界中の笑顔を探して(思ったら飛べ 注射を打ってください ほか)
第4章 デザインで地球を幸せにする(北京オリンピックにMERRYの笑顔を イーモウさんに会おう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れごいすと
3
世界的に有名なアートディレクターの経歴や手掛けたプロジェクト、デザインの考えかたの話。今となっては環境保護やソーシャルデザインなどがファッションのように世に定着しているが、それをいち早く、しかも商業デザインから離れて始めたのがすごい。言っている意味はわかるけど、とても真似できないと思いました。しかし、緑や空気や水、自分の周りの人を大切にすることでなら、世の中の意識や流れをデザインする事に一役買えるかも。とも思いました。2010/01/22
越部社長
2
各種イベントや被災地を一般人の笑顔の写真で埋め尽くすメリープロジェクトを進めているデザイナーの半生を描く自伝。「信念は岩をも貫く」を地でいくような生き様はすがすがしい。2010/06/23
かりん
2
3:広島長崎の報道でMERRY PROJECTが取り上げられていて、なんかいろんなところで見るなあ…と。素晴らしいと思う一方、五輪もテロも自然災害も戦争も環境保護も全部一様な世界に収められていく感じも。しかし、それは受け手の問題。水谷さんは超アツい! ■とことん頑張ることによって「運」も呼び込む。どんなゴミも僕の教科書。アカデミックとエンタテインメントのバランス。自分の中から出てきたテーマ。意味のある赤字であれば、いつか必ず戻ってくる。人間は同じ。貧しいところの子どもたちほど、笑顔が美しい。YOU。2010/08/15
ごまめ
2
ためになる。すごい!自分の道を再考するきっかけ。笑顔はいいものだ。2010/08/06
yamaneko*
2
デザインの方法論とかスキルに関する話かと思いきや、思いの強さで人との繋がりを紡いでいく情熱的な話でした。とてもマネのできるものではないですが、成し遂げて一番Merryを感じたのは水谷氏本人だったに違いありません。2010/07/07
-
- 電子書籍
- 心を癒やす環境デザイン デンマーク・オ…
-
- 電子書籍
- VOGUE JAPAN 2024 4月号
-
- 電子書籍
- 悪女は今日も楽しい【タテヨミ】第43話…
-
- 電子書籍
- 研修医うさこのどたばた奮闘記(分冊版)…