プラチナ文庫<br> つる草の封淫

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プラチナ文庫
つる草の封淫

  • ISBN:9784829624616

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内容説明

権力者の影武者となる「珠」として造られた葛は、本体の月室藩主の子息・藤爾に代わり、幼い頃より慕う上忍の珀とともに緋垣藩に人質として赴く。藩主の嫡男である緋垣彬匡は、周囲の者に禍を撒くと噂され、恐れられていた。諜報活動を行う葛は、体液から情報を読み取る特殊能力がうまく使えず、焦りを覚える一方、不幸をもたらす己を呪う彬匡の孤独に触れ、惹かれ始めるが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

辺辺

56
再読。特殊設定:謎な忍び像。身代わりで使い捨て珠の下忍・葛と、生まれ付き呪いを掛けられた藩主・緋垣彬匡との寂しい魂の呼び合い、融合のお話。相も変わらず、妙な処に色術かけまくりの沙野先生♪主人公両者より、個人的に、始めっからの萌えツボ、萌えタイプどストライクゾーン⇒風で影のような上忍・珀を主に読んでしまった所為か、主人公のハッピーエンに逆様の寂しい気持ちに;絵師・故・朝南かつみ先生の絵が大層麗しく、珀の魅力を一層磨き掛ったのもあって、本来3部作構成出版予定だった次回の珀のお話がお蔵入りとは遺憾の極みである☆2014/07/27

那義乱丸

34
忍者!呪術!3ぴ!オヤジ!ェ 少しぐろさもあるダークファンタジーで面白かった。タイプの違う攻め二人がどちらもツボなので、カプがどうなるのかもワクワク。暴君な彬匡も萌えだけど、白髪ロンゲの珀から漂うオヤジ臭もたまらん!精◇液から情報収集という美味しいBL設定が珀の心情にも上手く絡めてあって彼の切なさにも繋がる。個人的に珀はこのまま宙ぶらりんでもいいんだけど(笑)3部作ということなので次巻が楽しみ!あとがきにあるショートケーキの件に同感!ちなみに那義は好物は先に食べる派です(どうでもいい)2011/09/17

智文

19
【♪】エロス魂の元に入念に設計されたSF風忍者設定+三角関係という詰め込み具合にも関わらす、胸焼けしない沙野ブランド。相変わらずの、ディティールにこだわりつつもギリギリで下品にならない濡れ場描写に萌えること山の如しでございます♪そこに三者三様の切なさが加味されて、珍本になりかねない奇抜さをいい具合に緩和。えろプロフェッサーの名に相応しい1冊でござりました…(余韻)そしてまたのタイトルを『珀殿生殺しの書〜意外とむっつり〜』(笑)珀殿救済作をお待ちしておりまする。2010/12/29

ヨンヨン

18
江戸初期の忍で、身がわりの珠として生きる葛。悲しい宿命から逃れられない閉塞感と諦観。求めても与えられない愛や隠された呪いに、どうなるのかと引き込まれて一気読み。3人の関係性も新鮮で、読み応えアリ。2016/10/29

メイ&まー

18
時代ものや特殊設定ものにはあんまり食指が動かないんだけど、、読みやすさもあって何とか一気読み。しかし葛と珀の関係に萌えていた私にはちょっと納得いかぬというか辛いというか、ええーやっぱりそっちぃ~!?という感じ 笑。これは楽しんで書かれたんだろうなという沙野さんの筆の躍りようをこちらも楽しみつつ読んだけれどちょっと疲れた。。2015/07/03

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