内容説明
『堤中納言物語』は、毛虫を愛する型破りなお姫さまや、片思いに身を焦がす憂愁な貴公子などの登場人物たちが登場する物語で、世界最古の短編小説集。『うつほ物語』は全20巻、日本最古の長編物語。天上の琴を守り伝える芸術一家4代の数奇な物語だ。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
25
「堤中納言物語」染々する話、機知にとんだ話、etc.この時代にもう素敵な短編小説の萌芽が!特に“愛ずる姫君”は有名ですね。原文で読み返したくなりました。「うつほ物語」こちらは”古典体系”を挫折しました。長くて荒唐無稽過ぎて、やや取留めが無くて。この津島佑子さんの現代語の意訳小説はとても纏りがよい話になっていると思います。古典に興味がわく物語です。2020/09/04
花林糖
15
(図書館本)堤中納言物語・うつほ物語で一冊なのが残念。堤中納言物語は「貝合わせ」「虫愛ずる姫君」「はいずみ」がやはり◎。うつほ物語は貴宮の求婚者のダメっぷりにビックリ。ひらいたかこさん・藤川秀之さんの絵がとても良かった。2017/03/17
翡翠
9
うつほは途中で挫折。堤中納言物語も全体から見れば浅く、面白味に欠ける。有名どころの古典の面白さを再確認。2022/01/14
りー
8
『堤中納言物語』からは「このついで」「愛ずる姫君」「ぼどほどの懸想」「逢坂こえぬ権中納言」「貝合わせ」「はなだの女御」「はいずみ」を収録。幼い頃読んだ虫愛ずる姫が“風の谷のナウシカ”になって目の前に現れた時「あ、堤中納言だ!」と、物語が形を変えて受け継がれることに鳥肌がたった記憶があります。その他の物語は覚えていませんでしたが、女房たちの才気がバチバチする「はなだの女御」が好きになりました。『うつほ物語』は、初めて。こんなに壮大なファンタジーが平安中期にあったことが痛快。琴の音が繋ぐ物語を楽しみました。2019/09/14
たつや
4
図書館で借りた。一冊に二本立てがお得感があり、心惹かれた。「堤中納言物語」は世界最古の短篇集らしい。「うつほ物語」は日本最古の物語。という最古のコンセプトで構成されている。にもかかわらず、読みやすいのは訳が良いから?古典から新たな発見をしたり、心満たされ、和歌をすぐ詠むこの時代が優雅だなと思うがゲジゲジ眉毛の姫が虫を愛でる話は今ではあり得なさそうです。2022/11/06
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