内容説明
「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。
目次
1 私の口福論(一年三百日 私が創った店 ほか)
2 わが酒菜のうた(前口上 海 ほか)
3 味の風土記(前口上 桂花栗子湯 ほか)
4 料理談義(素人の庖丁談義 海のもの山のものうまいもの)
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