プラチナ文庫<br> 華の涙

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プラチナ文庫
華の涙

  • ISBN:9784829624609

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内容説明

震災で家族を亡くした乙也は、売られた奉公先で暴行されそうになったところを、家の跡取りである一威に助けられる。一威の計らいで病に伏せる次男・文紀の世話係となり、恩に報いようと懸命に仕えた。しかし兄に異様な愛着を示す文紀に、自分の身代わりとして一威に抱かれろと命じられる。誠実でいつも優しく見守ってくれる一威に心を寄せていた乙也だったが、文紀の情念に操られるかのように彼を誘惑しようとした。軽蔑の眼差しで拒絶されても、服を脱いで一威の前に跪き──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんちゃん@令和ヽ(*゚∀゚*)ノ

16
可もなく不可もなくといったところ。震災で家族を亡くした乙也が、親戚と名乗る男に騙されて身売りされる。そこで酷い目(わりとそうでもない)にあいながらも健気に生き 病気の坊ちゃんの介抱をしつつ、彼に命令されるがままに自分の想い人にまで身を委ねてみたりといろいろあるわけですが…。不幸とか幸福とかわりと強調したくだりが多かったけど、個人的には何の病かは分からず終いだったけど病気のせいで兄への想いも、乙也への想いも叶えられず人並みに生きれないまま死んでいった文紀が一番可哀想だと思った。我侭し放題は戴けないけどね。2014/01/06

リリー

9
あとがきによるとメロドラマ風とのこと、確かに男女に置き換えたらそのまま昼ドラになりそうでした。浅草の人気衣裳店の長男で何不自由なく育った乙也だったが、関東大震災で家族を亡くし、親戚だと名乗る男に騙され大きな木材屋に売られてしまい…。その木材屋で虐められたり坊ちゃんと良い仲になったり、と定石通りに進みます。展開を急ぎすぎるせいで、いつの間に坊ちゃんが乙也に恋したかなどが分かりにくかったですが普通に面白かったです。2015/07/04

4
設定や展開がまんま「○の嵐」ぽくてわくわくしたが、ドラマティックなのは裏表紙のあらすじ部分まで。あとはあっさりと純愛ドラマ。銀次が中途半端に悪党で、文紀をどうしたかったのか。どういう意図で次男にああいう…。主人公カップルがまともなので他の人たちが全て胡散臭い。2010/10/05

わにこ

4
凄く面白くなりそうな設定なのに、どうにもページが足りなくて後半なんてダイジェストみたい。文紀のキャラと不思議な三角関係が魅力的だっただけに、もっと彼に比重を置きつつも三人の心情を掘り下げてあったら…と思うと、本当に勿体無いなぁ。2009/12/16

ゆちゅらぶ♪

4
設定はドロドロ昼メロっぽいというか昔のジュネとかこんな感じ?というか登場人物像がいちいち気分悪くなるような人ばっかりで最初鬱になりかけた。でも結局一番心に響いたのは文紀だったな。彼はいつとも知れぬ命の終わりに怯えながら、兄の一威と乙也を深く激しく愛しただろうと思う。歪んでいてもその情熱には惹かれるものを感じたし、正直一威は薄っぺらく感じちゃったよ…。2009/12/16

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