内容説明
心の不調と向き合う体験的コミックエッセイ!
バブルの頃「わたし」は、人一倍働くキャリアウーマンでした。1か月の残業が200時間のことも! そんな中で自律神経失調症を患います。それが前兆でした。治療を受けても良くならず結局退社。フリーライターになってから、同居する男性(本書では“ヤツ”として登場)も現れましたが状態は悪くなるばかり。そして、自殺未遂……。気が付けば、抗うつ剤を飲んでもう15年。いまだにうつは治っていません。こうなると、これはもう自分のキャラクター。“ヤツ”とは別れ新しいアパートに越しましたが、最近は、社交ダンスも始めました。そんな、うつ病のシングル女性の生活を、ユニークなギャグタッチのまんがで描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーなんきー
35
これを読んでいる間、自分もうつが乗り移ったかのような状態になり、なかなか読み進めることが難しかった。何もする気が起きないとか、だるくて起き上がれない、など程度の差はあれど、健常者も50歩100歩の面がある、と思った。でも、鬱患者はその程度がさらに酷くて布団からトイレまで行くのにも汗だくで、役所の書類を出しに行くのに1日仕事になってしまうんだそう。この点役所の理解がもっとあれば、簡単に書類を出せとは言わないだろうに…2017/07/31
アズマ
21
うつ病についてはまだまだ知らないことがたくさんのありました。うつとどう向き合っていくか、受け入れていくまでの出来事や思っていることなどが出てきました。周囲の理解と協力もとても大切。2018/11/21
チェロ
14
とても重い自身の話をユーモアを交え、「うつ」をわかりやすく書いている。リビさんのまんがもいい感じ、今や国民病じゃないかと思うほどよく聞く。でもこれくらいひどいと、かなり大変。あんな風になってしまうんだと絶句。同居の彼の存在が不思議、10年間も一緒にいたんだから救われていたのかな?相性のいいドクターと薬に出会うことが鍵と分かった。お金なくて辛かったが、働かねばならぬ状況が、最後の砦になったかも。精神疾患も様々、発達障害も…いろいろあるし…何か滅入ってきたので終了!2015/12/19
みかん@道北民
11
図書館にて。うつという病気を抱えつつフリーで働く女性。傍からは怠けてるように見えてしまうが、本人が一番つらくて悩んでるというのがよくわかります。うっかり「頑張って」とか言っちゃいそうだ、自分。・・・だめだなぁ。うつになるほどまじめに働かないでくださいね、皆さん!2015/02/18
almeida
9
やっかいだけど気長につきあっていくしかない病気ですね。2010/06/06