感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吟遊
12
岩波文庫で1948年のたぶん良い訳がある『新科学対話』。薄い本なのだが、読んでも非常にわかりにくい。というのも、現代式の数学（デカルト以後）を使っておらず、文章で、未知数もx,yなしに話が進んでいくから。しかも、物理運動（主に落下）を幾何学で「比」に基づいて解く、というオリジナルな手法を使っている。。。そんな二重に困難な動力学を、わかりやすく、かつ当時の道具立てに基づいて、現代数式風に提示した解説書が本書。力作。2018/05/27
