内容説明
セイディの唯一の肉親だった祖母が亡くなり、借金が残された。返済のため、彼女は住み慣れたコテージを売る決心をした。これからは村を出て、一人ぼっちの日々が始まる。だが、コテージの買い手が家政婦をさがしていると聞き、セイディは雇ってもらうよう願い出た。雇主は中年の脚本家だそうだけれど、どんな人だろう?数日後やってきた男性はとても中年には見えず、背が高くて、女性なら誰もが憧れるほど整った顔立ちをしていた。思わず心奪われて相手を見つめるセイディに彼は言った。「君に家政婦は無理だろう。ぼくは思慮深い田舎の女性を雇いたい」■セイディは彼の気持ちを変えさせることができるのでしょうか。クリスマス・シーズンにお届けするベティの作品は、イギリスの小さな村を舞台に繰り広げられる味わい深い珠玉の一編です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひまわり
3
ベティのヒーローは浮き世離れした、異星人のように超然としてるイメージ。だけど今回のヒーローは血の通った欠点もある人間味のある人物だった。ヒロインも家政婦だからと卑屈にならず自分の意見を言えるしっかりした女性で好感が持てた。後からじわじわと来る名作だと思う。2011/05/05
こえん
3
祖母の死後に自宅が抵当に入ってたことを知ったヒロインと、二児の父で脚本家のヒーロー…めずらしい医師でもオランダ人でもないなんて。結構気分にムラのあるヒーローに、ちゃんとやりかえすこともあるヒロインがナイス。ヒーローの娘たちも可愛いし、手がかかるところがあるのも、なかなかリアルかも。何を考えてるのか分かりづらいのがベティ・ヒーローの常だけど、ところどころで頑張って読み取るのが楽しかったりする。2010/02/12
みろん
3
手放すことになった自宅で雇ってもらえる事になった家政婦と、その邸宅を買い取った人気脚本家とのロマンス。前半の雰囲気はイギリスの田舎情緒が楽しめて素晴らしい…!ヒーローが最後まで雇い主という立場だったのがちょっと残念。2010/01/17
くろうさぎ
2
脚本家のヒーロー!なんて珍しいんでしょう!しかも、業界じゃかなりの有名人?とんでもない家庭教師?ナニー?が意外と早くいなくなってよかった~~~!2012/02/06
terutyann
2
やっぱり美人ではないヒロイン(*_*) ベティはわりと好きなんだけど常にあまり美人ではない、、と形容されるヒロインってなんだかさみしいなあ。2011/08/25