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内容説明
開発工数11万人月、開発期間3年弱、2500億円が投じられ2008年12月に完了した世界最大のプロジェクト、三菱東京UFJ銀行のシステム完全統合「Day2」。その内側を徹底取材した。ピーク時には6000人の技術者が参画した大規模プロジェクトの創意工夫を細部まで浮き彫りにしている。
全体の計画立案、リスクの洗い出し、約70を数えたチーム作り、利用部門を巻き込んだ要件定義、IT企業との連携、品質と進捗の管理といった、あらゆる局面における正攻法をDay2という事例を通して学ぶ“生きた教科書”である。
これだけの規模のプロジェクトを大きなトラブルなく予算・納期どおりに完遂できたのは、IT部門が中心となって綿密な計画を立て、6000人が各自の持ち場で計画を着実に実行し、経営陣と利用部門がIT部門を全面支援したからだ。IT部門の関係者のみならず、ITを事業基盤として活用するあらゆる企業の経営者と利用部門のマネジャーにも、組織連携のあるべき姿を克明に伝える貴重な書籍となっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
この本は銀行統合プロジェクトの成功の要因が様々に説明されています。銀行内部やITベンダーなどについて書かれていますが、私は何よりもトップの関与が一番であると思われます。東京三菱の場合は、そのノウハウについてはわかりませんが歴代の頭取が少なくともシステムについては重要でありかなりの危機意識を持っていることです。この本でも畔柳会長、永易頭取がきちんと発言されています。それと比較するとあるメガバンクは、トップは権力闘争ばかりしてシステムには一顧だにしません。ですから2度の大規模障害を引き起こしたのでは?2015/12/05
嘴
2
11万人月のプロジェクトを大きなトラブルなく完了させた記録。巨大プロジェクトの場合、リスク管理と進捗管理も重要だが、トップがいかに立ち回るかというのが重要だと再認識させられる本。2017/03/30
sekitak
2
どうやって壁を乗りこたかというよりは、どうやって壁をなくしていったか、という感じだった。内容もかなり上の方から覗きこんだプロジェクトの過程を表していると思う。失敗学の本の延長線上で読もうとすると、賛美につぐ賛美でかなり物足りない。2013/02/03
tatsuaki_g
2
史上最大のシステム開発プロジェクトのルポ。体制作りの規模と精度が半端ない、壮大な30人31足。こういうことさせたら日本の大企業はなまじの軍隊組織を凌駕する。おれ、日本人でいつづける自信なし。全てが正攻法なだけに失敗談があればそれも知りたかった。2012/01/05
zffy
1
説明はあまりシステムの専門的な記載になっていないので、ITシステムかじりはじめの人でも分かるようになっている。 正攻法、とあるので、一見すると目新しいアイディアはない。 (曖昧さをなくす、ヒトモノカネの投入など) トップから末端までの、組織全体がITシステムを理解し、プロジェクト成功に向けて進めたのが分かる。 重要な点としては、トップがITの重要性に対して正しい理解を持ち、かつ、予算を柔軟に使えてこそ、 の、成功。2020/05/17
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