内容説明
一年前、アリッサは恋人のジェームズを大事故で亡くした。その追悼式に参列するため、彼女はイタリアの事故現場を訪れた。ジェームズの死以上にアリッサを苦しめたのは、彼が新たな恋人とともにこの世を去っていったという事実だった。凍りついたように現場で立ちつくす彼女の目に、一人の男性の姿が映った。漆黒の髪、優しさなど微塵も感じられない鋭い目は、あらゆるものを拒絶している。誰かが彼を「ドラーゴ」と呼ぶのを耳にして、アリッサは愕然とした。ああ、彼がドラーゴ・ディ・ルーカ……。長く閉ざされていた彼女の心の扉が、かすかに動き出した。■ＲＩＴＡ賞に二度輝いた人気作家、Ｌ・ゴードンの久々の新作をお届けします！ 恋人ジェームズの裏切りと死で深く傷ついたアリッサ。彼女に救いの手を差し伸べた男性ドラーゴの正体とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こえん
1
恋人を海外での事故で亡くした会計士のヒロインと、同じ事故で妻を喪った建築家のヒーロー。事故に遭ったふたりが実は関係をもっており、愛していた相手に裏切られていたH/Hだけど、その事実と相手を彼らの生前に少しでも知っていた者の苦痛と、知る術がない者の苦悩とがいい対比で描かれていた。初めは同士として互いをいたわっていたのが、少しずつ変わっていくさまが良かった。この作家の心理描写は好きだわ～。2010/02/10
みろん
1
結婚寸前だった恋人を事故で亡くしたキャリアウーマンと、同じ事故で愛妻を亡くした建築家とのロマンス。死後になって、相思相愛だと信じていた最愛のパートナーの裏切りを知るって立ち直れないほどショックだと思う。支えあう友情から隙間を埋めあう愛情に変わっていく心理描写がいい感じ…。2009/12/29
月
0
★★★☆☆しっかりと読ませるストーリーでした。2012/07/10
Mari
0
★★☆2010/01/24
アクアマリン
0
痛々し話だった。元カレ、元妻の駆け落ち中事故で二人共に亡くなった。残された家族ヒーロー、ヒロイン。子供がかわいそうすぎる。祖母が、精神病んでいる感じ。ヒロインが、元妻の衣類を切り裂くシーンもすごかった。手紙を隠して、ヒーローを守る。子供にうそをついて守る。すごい。2019/03/06
