内容説明
第一次大戦での山岳戦。ヒトラー総統の護衛隊長から装甲師団長へ。西方電撃戦では幽霊師団と恐れられた快進撃。そして、栄光と苦悩の北アフリカ戦線。ノルマンディー上陸作戦から和平の模索、総統暗殺嫌疑。全戦歴とともに人間ロンメルの52歳の生涯を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
future4227
53
冷酷なイメージがつきまとうドイツ軍将校の中にあって、ドイツ人はもちろんのこと、敵からも尊敬されたひときわ異彩を放つ軍人。ロンメルを描いた他作品と違うのは第一次世界大戦からのロンメルの活躍を描いている所と、ロンメルをことさら美化することなく、客観性をもって描いている所。元帥でありながら常に最前線で指揮を執り、斬新な作戦とスピード重視の機動力で圧倒的強さを誇る。反面、周囲との協調性や社交性に欠け、命令違反も意に介さず。次第に上司や同僚から孤立していってしまう。それでも人を魅了してやまない何かを持っている。2018/07/23
くろまによん
6
非常に読み応えがあった。戦史の本を読んでいると出てくるその名前に興味を持って購入。高潔な人格と仕事にひたむきな姿勢に好感が持てる。奇襲と欺騙を機軸にしたソフトキル戦術は、長い戦史の中でも輝き続けることだろう。2014/04/23
Schräge Musik
3
「砂漠の狐」エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメルの生い立ちから陸軍士官学校への入学、WW1参戦から始まる軍歴が書かれている。 歩兵科出のロンメルがどの様な経緯で装甲部隊を預かってアフリカで軍集団規模を率いるに至り、ドイツ本国で最期を迎えたのか 状況が変化する度に戦場の地図がいくつも挿入されていて非常に読みやすい。 彼が軍人として行った戦術・戦略行動は勿論、一人の人間としての私生活にも重点を置いて書かれておりとても興味深い内容になっている。2012/06/06
くわたろ
3
士官時代、第一次大戦でのルーマニア方面やイタリアでの戦闘から詳述している。第二次大戦ではもちろん将官としての活躍になるのだが、その独走しがちな指揮には長短両面あったことをちゃんと書いていて、軍人ロンメルの評伝としてよくまとまっている。2010/01/17
兵衛介
3
第一次大戦時の活躍など今まであまり知られていなかった部分にも脚光が当てられているのが良い。また、過度に英雄視しておらず、純軍事的観点に立った中立的な評価がなされていると思う。2009/11/27
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