内容説明
会って1週間で婚約したイタリア人の恋人と挙式するため、ビクトリアは彼の故郷であるピエモンテの田舎町にやってきた。こんなに美しい町で家庭を築けるなんて、想像以上の幸せ……。ところが彼女を出迎えたのは、恋人の兄マウリツィオだった。家業を継いだ敏腕実業家で、誰も逆らえないと聞いている。彼は挨拶もそこそこに、弟とは結婚できないと彼女に告げた。幼なじみの女性を身ごもらせたため、責任をとらせるのだという。あまりの仕打ちに絶句するビクトリアに、彼はさらに言った。「僕はきみを侮辱した家族の長だ。償いとして僕が結婚しよう」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
12
愛なんて信じられないと言いながら、弟の嫁になる予定だったヒロインにメロメロなヒーロー。心の内を見せない夫に対してヒロインは我慢強い出来た嫁だと思う。対して弟は子供っぽいというか芯がないというか・・・、結婚観がいい加減すぎる。もめ続ける弟夫婦に対するヒロインの態度も実に立派。見里繚子さんのコミックは絵はきれいだけどあっさりした感じで感情表現が足りない気がする。(でもなんか好き)ずーっとヒロインが弟を愛していると思い込んでいながら、それでも必死に引きとめようと策を弄するヒーローが可愛く思えて口元が緩む。2014/04/17
こえん
4
文庫版を入手したので再読。ヒロインを手に入れるためなら何でもする…というヒーローが楽しくも可笑しかった。ただ、やっぱり訳がね~、男性陣の台詞の語尾が気になって気になって。修正したりしてくれないのかなぁ。2010/03/17
月
3
★★★☆☆和訳、言い回しがちょっとね。「合体」なんて訳されると、お前は新解さんかって突っ込みたくなるところ。2014/07/25
てん・ゆう
3
弟の不始末の落とし前をつける…って、で結婚??そりゃヒロインも戸惑うわ。元婚約者&妻もただ嫌な人達にならず人間味を感じる事ができたのはやっぱりこの作家さんならでは。
romaco
2
★★★ 婚約者との挙式のためにイタリアにやってきたヒロインとその婚約者の異母兄に当たるヒーロー 自分の心に壁を張り巡らせつつ、ヒロインにメロメロで用意周到なヒーローだった ヒーロー兄弟はダメダメな部分が多いけど、ちょうどいい人にめぐり合えて良かったねという感じ ~なのだよって語尾は何を狙ったんだろ・・・2012/03/29