2円で刑務所、5億で執行猶予

個数:1
紙書籍版価格
¥836
  • 電子書籍
  • Reader

2円で刑務所、5億で執行猶予

  • 著者名:浜井浩一
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 光文社(2014/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334035303
  • NDC分類:326.3

ファイル: /

内容説明

「問題は少年非行ではなく高齢者犯罪」「死刑に犯罪抑止効果はなく、かえって暴力を促進する」など、さまざまな“犯罪神話”を解体し、科学的な犯罪対策・刑事政策を提案する。

目次

第1編 犯罪と犯罪予防(減る少年犯罪、増える高齢者の犯罪 間違いだらけの犯罪対策 エビデンスに基づいた犯罪対策―キャンベル共同計画)
第2編 刑事政策(刑罰)(すべては検察官のさじ加減ひとつ 人はなぜ犯罪を犯すのか―犯罪理論について 法律と科学 ポピュリズムと厳罰化 貧困と犯罪 「刑務所太郎」はなぜ生まれるのか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

53
比較的シンプルな統計資料により社会通念が覆される良書。定型化された犯罪報道には警戒が必要だ。さて、近頃読んだものに共通点を見出した。児童、高齢者、障害者、そして更生する犯罪者も、キーワードは“居場所”であること。及び縦割り社会の弊害。2019/03/03

モルテン

17
これは良書。「犯罪にまつわるさまざまな間違った常識や神話を取り上げ、犯罪学的に考察してみた」とあるが、著者は統計をはじめとした調査や国際比較をへて、私たちがもっている犯罪への間違った認識を分かりやすく修正してくれる。メモをとった部分が多くなりすぎてとても書ききれないが、私が一番驚いたのは、アメリカのミーガン法(性犯罪の犯罪歴のある者の名前と住所を公開する制度)は、研究の結果、再犯防止効果について否定的なものが多いというもの。さらに、GPSをつけると再犯率はかえって悪化してしまう危険性が高いという。→2019/02/03

K

7
刑事ドラマは逮捕したら終わり、法廷ドラマは判決が出たら終わり…だけど、実際にはそれからが大事なのね。法律は文系科目だけど、法律屋の人には科学的見地も持ってほしい。2018/10/18

dice-kn

6
けっこうしっかりした中身なのに本のタイトルが突飛だよなぁ(担当編集者さんのアイデアだと書かれてました)。マスコミに煽られている昨今の犯罪者感はおかしいと、データや著者の経験を踏まえて説明されており、やっぱりテレビは視聴率至上主義であまり信用できないんだなぁと思いました。自業自得と切り捨てないでお互い様と助け合う社会の方がいいなと、私も人にもっと優しくならないと、と思いました。2017/08/07

おおかみ

5
タイトルこそわかりにくいが、中身はきわめて良質。犯罪・刑事政策における事実をつぶさに検証し、「日本の治安は悪化している」という「犯罪神話」を解体。犯罪対策・刑事政策はどうあるべきかを論証する。かなり広い範囲をカバーしているので、何らかの発見があると思う。浜井浩一の著書を読んだことのない人であれば、驚きの連続になるのでは。2010/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/263449
  • ご注意事項

最近チェックした商品