内容説明
1979年日本シリーズ第7戦、近鉄VS広島。広島の1点リードで迎えた9回裏、近鉄は最後のチャンスに挑む。ピッチャースマウンドで迎え撃つのは広島のリリーフ・エース、江夏豊。悲願の初の日本一をかけた近鉄最後の攻撃が、今、始まろうとしていた…。
目次
第1章 球団創設30年目の美酒
第2章 戦いはすでにシリーズの前から!
第3章 セピア色の日本シリーズ
第4章 もうひとつの「江夏の21球」
第5章 近鉄初の日本シリーズを終えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
赤い肉球
17
10.19の頃は実際に球場に足を運んで応援してたので、エピソードの一つ一つが懐かしかったけど、この時代はブラウン管の向こうの悲しい出来事だった。あらためて知った事実がいっぱいあった。藤井寺と日生にナイター設備がなかった為、南海の本拠地である大阪球場でホームゲームをしてたとは!近鉄ファンとして、勉強不足でありました。もっと早く読めば良かったと激しく後悔。近鉄のようなチーム色のはっきりした球団はもう出現しないでしょうね。球団消滅から10年以上経ったと思うけど、記憶に残るチームですね。2015/10/19
気樂屋
1
「江夏の21球」の舞台になった79年の日本シリーズを、当時、近鉄応援団長だった著者の視点で見た一冊。冷静な分析力に裏付けされた故山際淳司氏の「江夏の21球」とは異なり、“近鉄愛”“西本監督愛”にあふれた熱い作品だった。2009/11/13
Takashi Fujimoto
0
カープの25年ぶりの日本シリーズに一喜一憂しながらこの本を読む。江夏の21球で有名になった79年の日本シリーズを近鉄ファンの側から描いた本。応援団同士の争いもあったらしい。当時のカープファンは荒い人が多かったからなぁ。すごいのは近鉄ファンが球場でビールを買うと受け取る時に手を放されたり、喫茶店で近鉄の帽子を被って座っていると頭からコーヒーをかけられたりもしたそうだ。ファンだけでなくビール売りまで敵対心を剥き出しとはヒドイな。いまはこんなことはないとは思うけど6.7戦で揉め事がなければいいと切に思います。2016/10/29
渋谷英男
0
広島優勝記念3冊目。第7戦試合展開はやっぱり面白い。☆32016/09/13
YOS1968
0
あまりのも有名な山際淳二の「江夏の21球」。その陰に隠れた近鉄球団、特に悲運の名将西本監督の哀愁を綴っている。3勝3敗で迎えた日本シリーズ第7戦、勝った方が日本一になる。12球団でただ一つ日本一になっていない西本近鉄は、あと少しでその栄誉を手にするところだったのだ。その夢を砕いたのが江夏であった。2010/05/12