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内容説明
夫と過ごした18年を、静かな思い出とともにふりかえる、はじめての書き下ろしエッセイ。日々の生活、交友、旅行、散歩、死別など、妻の視点ならではの異才の世界を明らかにする。
目次
出会いと結婚
執筆の日々(北鎌倉のわが家;パイプ;わが家のオブジェ;宗達の犬と兎のウチャ;渋澤家の食卓;お酒;散歩;喧嘩とお叱り帖)
旅と交友(初の外国旅行;三島由紀夫さん;吉行淳之介さん;石川淳さん;埴谷雄高さん;稲垣足穂さん;林達夫さん・大岡昇平さん;吉岡実さん;種村季弘さん;土方巽さん;多田智満子さん;池田満寿夫さん;堀内誠一さん;お正月)
発病
全集刊行と没後の日々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
15
妻の視点から語られる澁澤龍彦。そこには私達が知る文学者としての彼と、見たこともない人としての彼がいる。著者は、そのどちらをも同じように愛していて、そんな妻を夫は「バカな龍子」と口癖のように言うのだが、その口調には同じく深い愛情が垣間見れる。発病してからの記述は、結果がわかっているだけに涙を誘うが、彼女に看取られて、彼はとても幸せだっただろう。それが左目から零れた真珠のような涙に表れているように思えてならない。2010/04/05
Arowana
13
澁澤龍彦氏はときに破天荒な印象は与えやすいが、初志貫徹しており義理人情に厚い「約束を守る男」でもあったことが伺える本。元々人間には多様な一面があるため、杓子定規な評価は願い下げだし、第一つまらない。そういった点でも親しみを感じる人物。自我が溶けるまで心酔して自身の欲望と感受性に向きあい自らの鏡となることで、そこに内在する『不可知性』を発見することの驚き…。誰でも行き着く先は先人と同じだけれども、自分の旅はいつまでどのようにして続くのだろう…?何れにせよただ静かな世界は常に感じ取っていたい…と思う今日一日。2013/08/19
よっし~
8
当時『芸術新潮』の編集者だった著者が、稀代のディレッタントであり文筆家・澁澤龍彦との出会い、印象的なプロポーズ、「ドラコニア」ともいうべき北鎌倉の邸宅での不思議な結婚生活を、三島由紀夫をはじめとする綺羅星のごとき交友関係とともにつづる異才のメモワール。先妻の矢川澄子との澁澤記とは画然と趣を異にしている点が個人的に興味深い。2020/09/23
mutuki
6
仲の良い夫婦だと思った。 澁澤さんが明恵上人をお好きだったと知って 河合さん好きの私はなんだかにんまりでした。2018/05/26
かなで
3
とてもとてもうらやましい素敵な日々をつづったエッセイ。私も渋澤さんと同じ時間を生きたかった。龍子夫人も龍彦さんもまるで小説の中の人物のよう。とても暖かい気持ちになれた。子どものような澁澤さんが印象的。とても素敵な一冊です。2012/04/19
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