内容説明
「本書を書店で手に取っている人は、おそらく本書を買うかどうかという問題に直面しているにちがいない。/しかし、本書を買うかどうかを問題にしてはいけない。問題にしたら最後、十中八九、買わないという常識的結論が出るに決まっている。これでは、いつまでたっても自分の殻を破ることはできない」(「まえがき」より)。気弱で痩せたツチヤ先生にお恵みあれ! 週刊文春長寿連載「ツチヤの口車」シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
49
【こんな本を発行していていいのか】購読しなければよかった。袖の「著者紹介」に、<「5歳では見る目ができている。買うとすれば3歳以下だ」と指摘する声もある>とあった。著者の謙遜かと思っていたが、掛け値なしの真実と分かった。「まえがき」の論旨不明瞭な文章を読んだだけで、いい加減な気持ちで(文字通りの)雑文を書き散らしてきた害人だと分かった。表紙イラストとタイトル名が、そのものズバリの貧相な、それをまた改善しようという意志の欠片もなく「それが、何か?」と開き直っている土屋賢二(自称)というお茶の水大名誉教授だ。2023/12/26
優希
39
くだらなくて意味があるようなないようなそんな感じです。恵まれない生活を強いられ、病弱なことを貫き通す根気には負けます。相変わらずのことに悩まされながら日々を過ごしている自虐ネタにもはや苦笑してしまいます。皮肉も最高ですね。同じようなことが書かれていてもニヤニヤできるからつい読まずにはいられません。2014/09/29
ichiro-k
19
例えば「私も褒められて伸びるキャラクターである。幼少時から褒められ続けたら、世が世なら今頃は『将軍』にでもなっていたであろう」という内容。2012/06/30
ミナコ@灯れ松明の火
15
屁理屈と自虐のオンパレードなのに、読んでいて嫌な気分にならないのはやはり土屋教授の技なのだと思う。「こんなに自虐ネタばっかり言ってダメダメアピールしてるのに実は絶対すごい人」「恐妻家の面を被った超愛妻家」と思えてならない。それも教授の戦略かもしれないけれど。今回も面白かったです。うちの棚も直しに来てくれないかな~。2011/04/26
ペペロニ
10
久しぶりの土屋教授のエッセイ。話の運び方がユーモアと賢さに溢れていて、脱力して笑ってしまうものばかりだった。また別のを読みたい。2020/08/29