内容説明
伊豆修善寺、笹屋旅館の風呂場で邦楽作曲家の海東英次が死んだ。日本舞踊茜流家元・茜ますみ一門が主催する忘年会での出来事であった。残されていたのは禍々しい「黒い扇」。年が明けて、映画俳優の細川昌弥がガス自殺、さらに演劇評論家の小早川喬が事故死する。茜流の弟子で料亭「浜の家」のはりきり娘・八千代は、どれも茜ますみの周辺で起きた不審死であることに疑惑の目を向け、事件の真相を追う。傑作ロマンミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りえぞう
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○。先ごろ亡くなった平岩弓枝先生の本を読んでみた。面白いけれども、いかんせん時代が古すぎて……2023/07/20
真希子
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ミステリーと恋愛、友情がうまく混ざり合った小説。 平岩弓枝さんの本は昔ながらの日本女性の謙虚さや男性の温かさなどがよく表されている。 今回も八千代の控えめでいて芯のある素敵さ。寛の穏やかでありながらの力強さに心惹かれる。 度重なる殺人事件の結末も気になる。2017/02/05
沼田のに
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なしてこの本を読みたい本に登録したのか?多分作者の名前と表紙絵を見て時代小説と思い込んで深川花柳界のほんのりいやらしいのを期待しての事だと思う。だから期待外れで、どうでもいい事件に興味そそる力が見当たらないので上下2巻の長尺が不思議だ。事件も丁度いいタイミングをとるのは小説では簡単だけど実際やるとなると不可能でないのとか思ってしまう。5/102014/07/28
はちがみっつ
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kindle unlimited お亡くなりになったので、探してみたらあった。御宿かわせみは全部持っているが、現代ミステリーはほぼ初めまして。主人公が料亭の箱入り娘で純情でおきゃんで両片思いで推理好き、とあれば、ほぼ現代版かわせみじゃ。下巻へ。2023/09/11