内容説明
市民のための民法典をめざして基本方針のエッセンスをわかりやすく解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GOOD_JOB
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Bランク。コンパクトにまとまっている。会社法は経済界の要望も強く改正が可能だったが、民法はそれほどのエンジンがない。加えて、民法学者が飯のタネを奪われるのを恐れて遅々として進まない。
カテ
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改正についての検討審議会の提案を通して、現行民法に対する学者たち共通の問題意識が見えてくる。薄いのも読みやすくてよいが、ある程度知識のある者にとっては詳しさ不足とも思えるかな。しかし債権法改正、本当に実現できるんですかね~。この本が出てから、もう2年たったけど。2011/10/01
ひでっち
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昨年の秋に購入して、ようやく読むことができました。私も法学士の端くれですが、現民法典がいわば当たり前のものとして勉強しており(当時はカタカナの文語体でしたが)、法文を読んだだけでは何が書かれているのかさっぱりわからず、四宮先生の民法総則を読んでもわからず・・・、という有様でした。「提案」くらいの詳しさで規定されると、大学で法学を学んだ人であればそれほど苦もなく法文の意味を理解できるのではないかと思います。民法典は市民社会のデフォルトルールですし・・。2010/07/22
gottender
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私にはとても読みやすいとは言えない本でした。これは素人には無理。2009/11/17
takizawa
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民法典を読むと、その社会で想定されている人間像を捉えることができる。ナポレオン法典は、理性的で強い判断力を持つブルジョアジーを基礎とする。けれども実際に全ての人が合理的に行動できるとは限らない。今回の試案は、「すべての人が常に合理的に交渉して契約内容を合意し、契約を締結するなどと想定しているわけではないし、詳細な契約書を用いる契約実務が望ましいと考えているわけでもない」「その現実を変えるべきだというメッセージを、検討委員会試案はまったく含んでいない」。不完全な私人の取引を支援する新しい民法の提案。2009/10/27