内容説明
相談の中で多いのが、「勝つための技術を教えてください」というもの。「格好よく勝つにはどうしたらいいんですか」などと聞いてくる人もいる。そんなとき私はこう応える。「格好よく勝とうなんて100年早いよ」と。これは私も含め、すべての人に言えることだ。「勝ちたい」という欲に囚われてしまっている人の「格好いい勝ち」は、ひどく醜い。しかし、「醜い勝ち方」が「格好いい勝ち方」だと多くの人が錯覚してしまっている。
目次
第1章 「負けない」は「勝つ」より難しい(「負けない」と「勝つ」は異なる 「勝ちたい」欲は厚化粧と同じ ほか)
第2章 「負けない」ための技術(二兎どころか百兎を追え スルーする感覚で強くなる ほか)
第3章 強くなるには、どうすればいいか?(「答え」を求めない強さを持つ 確かなものはなにもないと思え ほか)
第4章 逆境を突破する力(「チャンス」と「勝負所」は別物 勝負所の力を磨く方法 ほか)
第5章 人はだれしも無敗になれる(たどり着いた「敵も味方」の境地 「結果がすべて」は敗者の論理 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuki
62
【再読】プレッシャーに弱く土壇場で力を発揮できない方にはオススメです。勝負では「勝つ」ではなく「負けない」ことを意識するのが大切だと著者は主張しています。勝ちを意識し過ぎて必要以上の能力を身につけるのは弱点を隠すだけの厚化粧のようなものだが、必要なことだけをこなす「負けない」心構えはスッピンが美しいのと同じだという考え方は腑に落ちました。「負けない」力をつけるには自然のように周囲の変化に合わせて対応すること、物事をシンプルに考えること等が重要だと述べています。大事なプレゼンや大きな商談前に再読したいです。2017/02/12
ホークス
35
アウトローな世界に身を置いた人の方法論が読みたくなった。伝説の雀鬼の著書である。「勝ちたい」欲を捨てて不要な「力み」を消せ。ありのままの自分をさらけ出して「負けない」人間を目指せ。負ける事で自分の弱点を教えてもらえ。確証や保証を求めるのは不安を消したいからで、本能で感じ判断する姿勢に立ち返れ。勝負は複雑にすればするほど負けに近づく。禁じる事が多いほど弱くなるので、ゆるやかな心で物事に対峙せよ。緊張に苦しむ人は、自分が何に対して緊張しているのかをまず理解せよ。「守り」は逃げにつながるから「受ける」姿勢で。2017/02/21
檜村
18
大事なのは勝負に対する心身の構え方。力まず柔軟に対応していくことがいい勝負になるとのこと。知性はあまり感じなかったけど納得いく内容が多かったので良し。2016/07/30
0607xxx
15
再読。「勝つ」のではなく「負けない」物事に対する心構えが勉強になる。麻雀は詳しくないので、著者の経歴などは、よく分からないが楽しめました。2014/06/13
けん
14
【★★★☆☆】負けない事が大切。かっこいいよね。2020/06/09