内容説明
友がいるからこそ、今の僕がある。講談社児童文学新人賞50周年企画 受賞作家4人が紡ぎ出す、YA世代のための4つの友情物語。■背は低い、力もない。でも野球大好き 「打順未定、ポジションは駄菓子屋前」■1年半ぶりにアイツが帰ってくる!? ■「マリモの携帯ストラップ」■ボクシングにかけた友への思い 「Boy Fight」■10年前、雄風丸のデッキにて―― 「エデンへ……。」
目次
打順未定、ポジションは駄菓子屋前 はやみねかおる
マリモの携帯ストラップ 立石 彰
Boy Fight 福田隆浩
エデンへ……。 坂元 純
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スノーマン
23
はやみねかおるさん、実は初読!ほろ苦くて、読みやすくて、これは人気なのも納得!軽やかな爽やかさがあったはやみね作品。二作目のマリモも、キャラがみんな生き生きしていて、最後の重さとのバランスが良い。その二作と比較してしまうと、残りの二作は少し硬いかなぁ〜。テーマも重いし、年齢も少し上の10代後半かな。前二作が個人的には好み。2019/05/15
FK
7
打順未定、ポジションは駄菓子屋前は、同じアンソロジーのエールに収録の別ストーリー。どちらがも良い話。友情を死と結びつけて語る作品が続き、リアルのタイトルに違和感を。好きな展開じゃないです。2014/11/10
れな@がんばれレバンガ
5
アンソロジー。「打順未定、ポジションは駄菓子屋前」「マリモの携帯ストラップ」「Boy Fight」「エデンへ・・・。」はじめの作品以外は死が絡む展開。リアルかと言われると悩むが、堂々と友情を語れるのはYAならでは。YAじゃなかったら小っ恥ずかしい雰囲気になってしまうと思う。小学校高学年~中学生くらい。その年頃の子が素直に読んで、いろいろ考えてもがくのが見えるよう。☆3.12016/08/12
askaocean
4
再読だったけどほとんど覚えていなかった。タイトルから爽やかな青春物語を想像していたが、けっこう重い話が多かった。もちろん悪い所ばかりではなく、読む価値はあったと思う。好きな感じのでは無かったけれど。マリモの携帯ストラップは途中で思い出して泣きそうになった。ボクシングが苦手なので、読んでいて少し辛いところがあった。正しいとか正しくないとか、命とか友情とか、簡単な話じゃないよ。2016/01/05
のみちゃん
4
頻繁に書いているが「やはり、誰かが亡くなる話は好きではない」。その影響もあってか、誰も亡くならない唯一の作品である、はやみねさんの著が一番好みだった。とはいえ、どの作品もそれぞれに魅力があって面白かった。最後の坂元さんの作品は考えさせられたなぁ。はやみねさん以外の著者による作品も読んでみようっと。2013/03/02