内容説明
プトレマイオスの庇護の下、ギリシアや東方の知を集めた思想・宗教・民族の坩堝。芸術・文学・科学の殿堂ムーセイオンや世界中の書物を集めた大図書館、さらに巨大な灯台がそびえ立つ地中海の中心都市。アレクサンドロス大王を継ぐプトレマイオス朝の「愛知」の志向はギリシア世界から東方から一流の知性を集め、学術の一大センターを築き上げた。古代における学問の隆盛を担い、やがて消えていった謎のヘレニズム都市の姿に迫る。(講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
15
馴染み深い天文学者(〜月のクレーターの名前にもなっている)はサモスのアリスタルコスで、アレクサンドリアの図書館に所縁の深い文献学者はサモトラケのアリスタルコスなんだそうな。。そんで、プトレマイオス朝の王様はみんなプトレマイオス。古代ギリシャには、韓国やハメハメハ王国のような同姓の人が多かったってことか。やっぱ文献だけでは隔靴掻痒の感を免れないので、がっつり海中の発掘をしてほしい。。パピルスや羊皮紙は無理だろうけど、遺跡だけでも。。 2019/06/30
xin
3
アレクサンドリアのムセイオンや図書館には思ったより詳細不明な点が多いことが分かった。2016/08/28
未完AAA
2
二章以降は文献学の系譜というか専門的すぎて読んでも解った気がしないが、数ある本の中でこの本を手に取らせる「アレクサンドリア」の魅力というのは本当に素晴らしい。アレクサンドロス大王の世界帝国が私たちの考える世界帝国として花開くまでのタイムラグ、それを支えた世界観の変化だとか、ユダヤ人の斬新さとか、へぇと思うことが多かった。世界史の一文二文はこれだけの、これ以上の厚みを持っている。凄い。そして同時に無知で想像力の足りない自分が悲しくなってくる。とりあえず現代の価値観は一神教の勝利の結果か、と思った今日この頃。2013/02/02
さんとのれ
1
当時の知識人の思想や業績を辿ることで、いつ消滅したのか、どういう形で存在していたのかすら定かでない図書館を中心とするアレクサンドリアの知的世界を解明しようという、霧の中を進むような試みの本。2015/11/11
杞人
1
あれか、初版でもないのに書店に平積みしてあったのは映画「アレクサンドリア」のタイアップだったのか。2011/03/22
-
- 電子書籍
- ユウォルの恋愛【タテヨミ】第15話 p…
-
- 電子書籍
- そのお腹、誰の子? 海外赴任中に妻を妊…
-
- 電子書籍
- exアラーキーの非日記 令和4年5月 …
-
- 電子書籍
- エルフ転生からのチート建国記(コミック…
-
- 電子書籍
- 灰かぶりの令嬢【分冊】 3巻 ハーレク…