内容説明
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仏教信仰の思想や行為としての結縁をキーワードに作品論・表現論を展開する。
目次
第1部 『撰集抄』の世界(結縁の時空-往生伝と中世仏教説話集
中世説話集における書くこと
『撰集抄』における語り手像
『撰集抄』と語り手西行の位相
王法の無常-『撰集抄』における遁世
衆生済度への道-『撰集抄』における遁世)
第2部 『西行物語』の世界(享受と再編-『西行物語』の伝流と形成
西行の願文と鳥羽院
『西行物語』の構造的再編と時衆
平康頼と検非違使-『宝物集』序注
「検非違使」の物語-『西行物語』私論
鳥羽殿障子絵と西行和歌-「西行物語絵巻」における画中画)
第3部 西行と結縁をめぐる表現世界(現世と来世をつなぐもの-『撰集抄』の表現
恋情と結縁-『撰集抄』の表現
なにとなく聖なるものと出逢う物語
なにとなく表現史攷-その境界性と深層幻想をめぐって
検非違使と罪業をめぐって-『今昔物語集』と中世説話集/往還
西行と結縁一品経)