文春文庫<br> 息がとまるほど

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文春文庫
息がとまるほど

  • 著者名:唯川恵
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167727024
  • NDC分類:913.6

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内容説明

27歳の朋絵は、同僚にプロポーズされたのを機に、2年越しの不倫相手である上司と別れる決意をした。しかし、最後のデートを後輩に目撃され…。ラストのどんでん返しが鮮やかな「無邪気な悪魔」ほか、恋愛短篇小説の枠におさまり切らない迫力の全8篇! 男女間の、もはや愛とは呼べない黒々とした感情、女同士の底なしの嫉妬や裏切り、優越感など、生身の女の怖さをリアルかつ不気味に描き出す。タイトル通り、読んでいて息がとまるほどゾクッとくる、濃密な傑作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

103
男女間の揺れが苦しかったです。愛とは呼べないドロリとした感情が流れているように感じました。同時に描かれる女性の闇が胸を締めつけてきます。ゾッとするような怖さを秘めているように思いました。妬みや自尊心といった人に知られたくない感情をあぶり出し、心をざっくりと抉っている。女性の心の奥に潜む心理を濃密に描き出しています。息が止まりそうな感覚に陥りました。2016/04/07

もぐたん

74
うーわ!これは背筋が凍る。どれもこれも頭を抱えたくなる結末の8作品。これは恋愛小説なんかじゃない。女と女の戦いの物語だ。エピソードのそれぞれに戦慄したり、共感したり。女性なら誰しもストレートに刺さるに違いない恐怖の短編集。★★★★☆2022/07/29

miww

72
女の怖さ、いやらしさを描いた8つの短編集。久しぶりの唯川さん、この作家さんの書く「女」はいつもリアル、今回も「こんな人いるいる!」が満載。どれもザワッとしたり、イラッとするラスト。「あね、いもうと」のオチがゾッとしたけどいちばん面白かった。2016/09/10

アッシュ姉

71
遅ればせながら、最近読み始めた唯川さん。一冊目で追いかけたい作家さんとなり、二冊目の本書でハズレなしの作家さんへ浮上。もはや安定の面白さと言いたい。短編なのでスキマ時間に楽しもうと思ったが、読み出すと止まらずにあっという間に読了。自信過剰で高慢な女や自意識過剰な女が凍りつくのをみて楽しんでいる私はイヤな女と思いつつ、フフっと笑えて後味が悪くならない上品さも魅力。女性同士の駆け引きの怖さが見事な「女友達」「無邪気な悪魔」がとくにお気に入り。2017/05/31

森の三時

39
大人向けでしょうか。さすがに、清く、正しく、美しくという幻想は卒業しておりますが、女性のいろんな顔を見せられたような気分です。どの話も女の企みの怖いことといったらありゃしません。私のジャンル分けでは恋愛小説ではなく、女という生き物に関する物語かと思います。ドラマで誰か演じたらどろどろした内容になると感じますが、不思議と品のある文章、表現も洒落ています。2018/12/24

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