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内容説明
固定化された自己を手放すとき私は悟り、世界が目覚める。それが生きてある時の経験である──。道元の文章に即し全八七巻の核心を存在・認識・言語という哲学的視点から鮮やかに読み解く。『道元』を改題。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
64
みづからをしらんことをもとむるは、いけるもののさだまれる心なり/大乗仏教の根本動機とは、「無知の克服による自己と他者もの救い」/坐禅とは何もしなことであると言ってもよい。俗世の日常の行為はすべて目的ー手段関係に搦め捕られている/認識の相対化/苦を生み出す個我への執着が消える時とはまさに「さとり」の瞬間である/現成公案ー修行の成就であり、修行とは「さとり」と一体のものであるから、それは「さとり」の成就でもある/だからこそ真理を指示する一つの言語表現はつねに相対化され固定化が打破されなければならない2024/09/17
YO)))
12
入門書を越えて道元の根本思想がシャープに語られているありがたい本。絶対無分節である場=力としての「縁起-無自性-空」=「仏性」を基盤として、観念のスタティックな固定化を徹底的に排しつつ、修行と悟りを一体(修証一等)としながら時間や意味を「現成」させ続ける。 厳しくも豊穣な思想世界。 とりわけウィトゲンシュタインの言語ゲームを思わせる言語の意味自体の解体・ズラしについての言及や、仏性の有無という問題を超脱して「悉有すなわち仏性」であるとする論理を辿った『補論 道元の「仏性」思想』に感銘を受けた。2025/06/22
カツ
8
前から気になっていた「正法眼蔵」。本編を読むのは無理だろうから入門書を読んでみたが、やはり難しい。言葉で伝えられないものを言葉で伝えようとしているのだから、そりゃそうだ。分からないなりにも道元の思想に少し触れられただけでも満足。2023/06/05
鹿野苑
6
曹洞宗。知り合いの曹洞宗の僧侶はそのまま僧兵になれそうな屈強な感じの方ばかりなんですわ。 『正法眼蔵』はさすがに自分で原典当たらないなあと思っていたので「入門」に飛びつく。 道元さんのことを全然わからないなりに読んだのだけれど、これは良書だと思う。道元さんが主語をひっくり返す読み替え、視点を変えた見方をする様は、パンケーキの裏表をフライパンで美しい動作でひっくり返しているみたいだった。2022/10/03
tetekoguma
4
難解とされる正法眼蔵ですが、まずは入門書から。自己という概念ない無分別な状態を仏とよぶ、そして時間はなく、ただ今があるだけという、「今ここ」で現象学的な世界の捉え方はしっくりきます。わかりやすく親切な入門書でした。近く、正法眼蔵にも挑みたいです。 2024/01/10
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