内容説明
一族の誰もが欲しがる家宝の水差し。その相続を巡って、結婚や離婚、恋や駆け引きなど様々な思惑が複雑に交錯する。やがて水差しの魔力は一同をとんでもない事件へと導くが……モンゴメリ円熟期の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井戸端アンジェリか
16
たった1個の水差しを巡って、それぞれ60人に及ぶダーク家とペンハロウ家の組んず解れつワーワーギャーギャー。登場人物の名前を把握するだけの数日間を抜けると、なんとドラマチックで楽しいことか! ほぼ全員血が繋がっているので、悪口もイザコザも退屈しまくっている爺様婆様たちへの元気の源に思える。全て収まるところに収まったようで、めでたしめでたし。2021/10/18
きりぱい
8
由緒ある水差しの相続をめぐって、ダーク家とペンハロウ家に起こる騒動なのだけれど、ぞろぞろ出てくるキャラは一族ばかり。モンゴメリ自身名前をごっちゃにしていて訳者が直したのだとか。虚栄あり嫉妬あり、ロマンスは若者も中年も関係なく生まれ、それに口を出すシルバー世代と、親戚中のドラマも多彩。見かけに恋したり冷めたり、真の愛を見つける者たちはまあいいとして、男女間の温度差を、女が許さない男の振る舞いで鋭く描き出したドナの話が面白い。一番好きなのはマーガレットの話。ほんと「終わりよければ総てよし」という具合に収まる。2012/12/09
Mana
7
ミステリなら人死が大量に出るだろうけど、そういう話ではなかった。一族最年長のおばさんが死んだ後、家宝の水差しを誰が相続するかで一族の者たちが右往左往。登場人物がごちゃごちゃしてるけど、面白かった。最後の結末も満足。2020/07/14
Kotaro Nagai
6
最初登場人物の多さにちょっと戸惑いますが、我慢して読んでいくと、大団円にたどり着けます。2009/09/13
更紗姫
6
親戚の群れに囲まれて暮らすって、どんなカンジ?ルシンダ&ロムニーの永い春顛末記(『アンの友達』)を読んで以来、<ペンハロー一族の一員>って感覚に興味があった。幼い頃からの一部始終を全部知ってる親戚達、今さら上辺を取り繕ったり気取っても仕方ないから素の自分でいるしかなく、案外居心地いいのかも?とびきりの善人も、極悪人(ブライアンのダンカンおじは意地悪だけど)も出てこない。妙なクセや欠点もある<人間臭い>登場人物が織りなす蜘蛛の巣に絡め捕られた、楽しいひと時。モンゴメリの描く中年世代のロマンスが好きです。 2014/04/19
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