内容説明
いまや留学は、大学時代よりも早く、中学、高校時代に体験するのはもう特別なことではなくなったけれど、それでも留学は、憧れと不安と心配と緊張がいっぱいの体験です。本書は、高校卒業と同時にカリフォルニアに留学し、ニューヨークで仕事中に9.11の同時多発テロに遭遇したことをきっかけにジャーナリストとなり、大活躍する著者が、めちゃくちゃポジティブな自身の留学体験をつづり、不安を吹き飛ばしてくれる本。外国語での勉強についていけるか、ホストファミリーやルームメイトとはうまくやっていけるか、友だちはできるか、治安は大丈夫だろうか、留学することが人生のプラスになるのか、もしお金が足りなくなったら?……など、誰でもが不安に思うことを、片っ端から体当たりで乗りこえた著者のパワーが自分もこんなふうにやってみたい、と思わせてくれる。また、日本人だけでない各国の留学生たちの様子を、あたたかくも鋭く観察している好著。
目次
第1章 ホームステイでオーマイガッド!
第2章 ニワトリちゃん、いきなり大ピンチ!
第3章 愛しのセリカは金食い虫
第4章 食料求めて釣りバカ日誌
第5章 人気爆発!M&Mホカホカ弁当
第6章 ロバ留学は長期観光?
第7章 ピンチ!エッセイ盗作事件
第8章 愉快なハウスメイトたち
終章 グッバイC.A.ハローN.Y.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
31
「貧困大国アメリカ」等を読んで興味を持ったので。著者の行動がものすごく危なっかしく感じるのは年を取った証拠?でもパワフルだなぁ。母は詩人(元アナ)、実父はばばこういち(結婚歴3回)、筑紫哲也は父の友達というやっぱりそれなりの環境。夫は川田龍平。2014/03/08
ヨータン
12
著者のようにワイルドでメンタルがタフ、そして自分というものをきちんと持っていないと留学しても日本人どうしでつるんで、マージャンだけ覚えて終わりとなりかねない。と言っても自分が若い頃留学していたら、楽な方に流れていったと思います。留学が成功だったかどうかは、成績がAだったからでもなく、英語がペラペラになったからでもなく、彼女のように厳しい環境でやり抜いたかだと思いました。2016/05/06
Aya Murakami
11
岩波新書の貧困大国が興味深かったので、図書館で借りてきました。 アジア人差別主義者の教授との闘いは熱かった…。自分だったら根負けして泣き寝入りしています…。 2017/10/28
しろのあ
6
留学を考えている中高生向けにどうかなと思い読んでみました。おんぼろセリカの維持費の為にお弁当やさんをはじめたり、アジア人嫌いの講師のクラスで悔し涙を流したり。留学はかっこよくて、楽しいだけじゃない。そうかと思えば、仕送りもたくさんで日本人同士で麻雀して毎日ふらふら遊んでいても、パスペーパーで成績だけはそれなりをキープしてなんて安易な道もあるわけで。国内にとどまっても、留学しても、為になるかどうかはそのひとの心がけしだい。自分の肌で感じた体験と、困難を乗り越えた自信がなによりも財産ですね。2015/03/02
の
5
堤さんの好奇心や、とことんやり切ることの萌芽がわかった。親が留学を勧めてくれたのに、行かなかった自分に後悔した。2013/08/12
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