内容説明
交通事故で友人のイザベラを亡くした路上画家のジェニーは、生活のために少しのあいだ、イザベラになりすますことにした。ある日、広場で絵を描いていたジェニーに、見るからに裕福なイタリア人男性が話しかけた。「きみを迎えに来たんだ、イザベラ」ダンテと名乗る彼は、イザベラのいとこで、余命いくばくもない祖父に会わせるために来たという。パニックに陥って真実を告げたジェニーに向かい、ダンテは冷たく言い放った――刑務所へ入りたくなければ、イザベラとしてイタリアに同行しろ、と。◆令嬢を演じることを余儀なくされたうえに、ダンテの誘惑の標的にされたジェニー。揺れ動く彼女の心情と取り巻く人々の愛憎をエマ・ダーシーが見事に描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
矢田ふみえ
3
金を求めないのは、美徳なんだろうけど、なかなかそんなのできないよね。2018/01/21
MOMO
2
マルコじいちゃんの深い愛情が印象的だったわ・・・それにしても、ルチアちゃんがあんなに騒ぐってことは、イタリアではいとこ同士の結婚ってあんまり受け入れられてないってことかしらん?日本では法律的に何の問題も無いのに・・・?2009/09/24
みろん
1
亡親友に成りすましていた路上画家と、ヒロイン亡親友の従兄とのロマンス。昨今のエマ・ダーシーは特異な性格のキャラクター像を描くのが上手い。終盤のヒロインと祖父とのやりとりには思わずホロリ。2009/10/20
りり
0
★★★☆☆2012/04/25
Mari
0
★★★ 仕方がなかったとはいえ,どう考えても犯罪としか思えないヒロインの行動…^^;それが最後まで拭えなかった。2009/09/02