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内容説明
『マッチ売りの少女』にあるような厳寒、貧困の国であったデンマークは、戦後の社会福祉国家としての制度改革によって、いまや「国民の幸福度ランキング」で世界第一位の生活大国となった。世界でいちばん幸せな生き方とはどういうものなのか? デンマークにあって日本にないものとは何か? デンマーク人の心に二百年間宿りつづけたアンデルセン童話を手がかりに、自由、自律、責任、貧困、政治、教育、社会、福祉などの問題について再考する。
目次
第1章 マッチ売りの少女が幸せになるためには―貧困を考える
第2章 はだかの王様のように騙されない―政治を考える
第3章 みにくいアヒルの子をいじめたのはなぜ?―教育を考える
第4章 赤い靴は無責任の教え―社会のあるべき姿を考える
第5章 ナイチンゲールの歌声は介護の心―福祉を考える
第6章 人魚姫の選択―自律することを考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
37
ちょうど『知ら恥』シリーズ2の内容とリンクしていた本書。アンデルセン童話の教訓になぞらえて福祉とは何か、自由・平等・共生・連帯とはどういう意味かなど、デンマークの福祉制度を解説されている。優先座席や女性専用車両があることは逆差別に当たり、「お年寄りや妊婦に当たり前に席を譲る人はいない」と宣言しているようなものとあり、ハッとした。日本では当たり前の光景となっており何の疑問も持っていなかった。全体的に利己主義の考え方を変えていかなければならないのだろう。2022/10/18
ミスターテリ―(飛雲)
33
子供の頃から、デンマークをはじめ北欧は福祉国家だと認識してきたが、昔は貧しい国であったのに、世界で初めて教育の義務制を行ったように、努力してそういう国を作り上げた結果で。個人的な考えだが、日本は田中角栄が日本列島改造論で、金権政治中心の国づくりに邁進した頃から方向を間違ったような気がする。特に国の根幹となる子供の教育は大切で、デンマークが行っている施策で勉強になることが多い。例えば●学校は義務教育ではなく、教育の義務があるだけで、うちの子供に合わないと親が判断すれば学校に行かなくてよく、親が教えればいい。2023/06/26
犬こ
26
デンマークは、教育と福祉が充実している国であり、それは国民が幸福であると感じるのにとても大事なファクターだと思います。その分、税金がとても高いわけですが、デンマークの人達はそれをおかしいと思わないそうで、むしろ日本人が税金を多く払うのに拒絶反応が強く、その割りに、国への社会福祉や児童保育の要求が高いのは確かに歪みが生じるなと。2017/10/22
ちさと
10
デンマークには5年間住みました。国民の幸福度が高いのは、暗くもの寂しい季節が長いことや、遠く離れた異国事情への無知、小さな事に感謝の気持ちを持ちやすい国民性もあるのでは。財政上医療は大幅な縮小傾向、公立校は移民で溢れ、税金は地の果てまで追いかけてくる行政ですが。2018/07/11
としP
9
【幸せな国の方程式】幸せな国=住みよい国=生活大国=ゆりかごから墓場まで保障している国=民主主義の国=自由+平等+連帯+共生 【感想】デンマーク??は社会福祉国家であり、日本よりも高い税率が課される国。それ故に人々の一生涯を保障できる訳だが、累進課税により、能力の高い人が大金持ちになりたいという野望を持っていても、それを叶えることはできないのではないか?と思ってしまう。経済が衰退することはないのだろうか? / 民主主義教育に非常に力を入れているとのこと。「民主主義とは何か?」を問い返してみたい。2018/09/30




