内容説明
10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、勘違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が大好きだった。男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
103
10代男子ってなんでこんなにおバカさんなの?でもそれが彼らの青春。とことんエロ話に興味は尽きないね。女子はエロ話ってそんなにしないもんな。とんがらしのような自分のちんぽを見せ合ったり、モズクとヒジキへの嘘に後ろめたかったり、引越す友への餞別に渡したお守りってどうなん?って思ったり、セックスしていく仲間を振り返ったり、転校生の嘘を見抜いたり、でぃくしょなりぃってまさに青春の言葉で、友人の3回忌に行くことでけじめついたり。40代男性が振り返る10代男子のあの頃。恥ずかしさあり懐かしさありでほっこりするのでは?2021/01/20
さっとん
66
おバカな男子を描いた笑いあり、下ネタあり、ちょっぴり感動ありの短編集。 共感できる部分が多々あって当時を懐かしみながら楽しめました。 個人的には「モズクとヒジキと屋上で」と「俺の空、くもり。」が好きです。2018/10/10
りんご
45
随分久しぶりに重松さんを読みました。短編7つ。すごいバカっぽい小学生男子のお話から始まります。性の目覚め🤣このテンションでいくかな?と思ったら締めで郷愁と切なさが押し寄せてきて、(そうだった!重松さんだった!)と思い出しました。一生懸命空回りだったあの頃のお話。やっぱり時代は動いてる。今の子供の青春とは違う形よな。秘密基地、濡れてカビたエロ本(道に落ちてる)、この辺はもう観測できないのではないだろうか。2024/10/30
maxa
42
白重松、黒重松に加え、桃重松もあると知ったので読んでみた。いつも真面目な重松さんばかり読んでいたので、こんな内容も書くの!?とびっくりしつつも、次々出てくる少年たちのえっちでおバカな行動の数々には笑い転げた。こうして男子っちゅうもんは密かにいろんな知識を得ていくのね。他にも級友たちとの付き合い方を後悔したり反省したり悩んだり強がったり…。青春は色々と忙しいね。女子たちみたいに泣くことはないけど、一つ壁を超えたらちょっとほろりとさせられる部分もあり、そこはさすがの重松さんだった。桃重松もいいわ〜。2021/07/24
Akira
41
所々、ついつい大声だして笑ってしまう。「いざとなったら玉を出せ」「God Bye」「右回りと左回りの毛」「オノ・ヨーコ」「ヨコスカ・ベルト」「でぃくしょなりぃ」・・・次々と馬鹿げてて、でもなんか懐かしい話が出てくる。最後の話では、高校・大学の卒業を思い出しながらしんみりと。この作品を読んだことで、なんか人生を振り返った気になった。いろんな記憶が蘇って来た。40オーバーの男性必見!。女性の感想も気になる。2015/03/17