内容説明
自分が人間であることを敵味方すべてに欺いたまま、秋津依紗子は画策を巡らせていた。すべては愛しい人──霧沢景介を手に入れるため。 そんな依紗子の目的を知ってか知らずか、供子は彼女に告げる。「世界を歪めているのは、愛だ」と。 叛乱の夜の記憶を思い出してしまった枯葉を励まそうと奮闘する景介だったが、そんな彼らに依紗子と供子が忍び寄る。叛乱の真実、霧沢雅の行方。すべての真実が明かされた時、運命は残酷な牙を剥き──。 恋慕と鮮血の紡ぐ幻想物語、戦慄の第五幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
31
再読。火事の真相、そして黒幕登場とシリーズ最大の謎が明かされる話。「ロマンス」というタイトル通りの展開。愛が一途すぎてヤバいです。前半のデートで和ませ、ありとあらゆる手段を用いて主人公一同を絶望へと叩き落とす後半までの一連の展開は見事過ぎて、読んでるこちらへのダメージもハンパない事になってます。本当に作者さんは希望の奪い方が上手すぎて困る。病的に重く、狂った愛を描いたこの作品はどのような結末を迎えるのか。直ぐに次巻を読みましょう。2015/08/15
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
15
「久しぶりだ。会いたかったぞ、景介」「棺奈は、お嬢さまに、従います」「さすがね、霧沢くん」相変わらず巻頭のマンガが可愛らしくて和むのに……本編はどこまでも絶望的な展開ですな ( ̄~ ̄;)今までのさまざまな前提がひっくり返され、景介も枯葉もすべてを奪われていくのが痛々しくて、見ているのがツラい。ラストは本当に衝撃的だったなぁ……さてさて、煉獄姫も最終巻手前が一番追い詰められる展開だったけど、本作はどのような完結を迎えるのか。2013/10/05
U
14
ものすごい勢いでどん底に突き落としたあげく踏みつぶしてくる容赦なさがさすがです。秋津のとどめが刺さる。人死にも躊躇いなくやってくれますが、内面をガンガンえぐってくこのかんじ。木春こわい。2013/10/19
羊山羊
8
この物語の運命を握るのは、少女たちの一途なまでの愛、それのみなのだ。それが歪んでいようがまっすぐであろうが。その激情が、血臭鮮やかなラストに繋がる。役者全員を単純なヒールに仕立てるのではなく、極限まで斬る相手を悩ませる構成にぞっこんだったよ!ラストへ!2021/09/09
kiji
8
いよいよ伏線回収、ミステリーとしてもうまくできていて続編が売れ行き次第のラノベにしては滅多にないくらいのよいできだと思いました。秋津の使い方もグッドです2012/07/06
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