ミクロ経済学II<プログレッシブ経済学シリーズ>―効率化と格差是正

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ミクロ経済学II<プログレッシブ経済学シリーズ>―効率化と格差是正

  • 著者名:八田達夫【著】
  • 価格 ¥3,344(本体¥3,040)
  • 東洋経済新報社(2013/11発売)
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  • ISBN:9784492813003

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内容説明

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本書は、経済学を初めて学ぶ人が、さまざまな経済政策問題への対応策を自分自身で考えられるようになることを目的としたミクロ経済学の入門テキストです。
上巻(I)では,市場と政府の役割分担を明らかにしたうえで、市場の失敗と政府の失敗への対策を論じました。
本巻(II)では、労働・土地・資本市場をくわしく分析し、それを土台に、格差是正政策と効率化政策との関連を明確にします。さらに、その視点から現在日本の経済政策を評価します。

○本書で扱う課題
【格差是正】 家計が得る所得(賃金,地代,家賃など)が市場でどのように決まるかを分析し,所得格差の原因を探り,格差是正策を論じます。
【効率化】 まず,労働・土地・資本市場の余剰分析を行います。つぎに,社会的機会費用の概念を用いて,独占や外部不経済などの非効率を示します。さらに厚生経済学の基本定理を証明します。
【格差是正と効率化の両立】 格差是正政策が効率化政策と両立可能であることを示し,そのうえで,日本では効率化政策も格差是正政策も実行する余地がきわめて大きいことを示します。けでなく、経済学を独習したいと考えている社会人にも、大学で経済学を専攻するかどうか判断しようとしている高校生にも、役立つでしょう。
<I巻-市場の失敗と政府の失敗への対策>に続く
12章 フローとストック
13章 労働
14章 生産要素の総量市場と帰属所得
15章 供給者による自家消費
16章 混雑
17章 長期と最長期
18章 生産と消費の基礎理論
19章 厚生経済学の基本定理
20章 社会的厚生
21章 効率化政策
22章 格差是正政策
終 章 効率化政策と格差是正政策の両立

目次

フローとストック
労働
生産要素の総量市場と帰属所得
供給者による自家消費
混雑
長期と最長期
生産と消費の基礎理論
厚生経済学の基本定理
社会的厚生
効率化政策
格差是正政策
効率化政策と格差是正政策の両立

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

void

4
【★★★★★】具体的な政策評価・提言を特徴とする本書の真骨頂はやはり厚生経済学。社会的厚生を高めることを目的とし、その手段として、第一段階:効率化政策の実行による効用フロンティアへの到達、第二段階:効用可能性曲線上を移動し格差是正を図る。(但し同時並行的実施。前者はデータに基いて官僚組織が透明性・明確性をもって実施可能で、後者は国民の平等感が基準となることから政治の役割が大きい)「弱者保護」である最低賃金法や継続法理といった政策が「(雇用状態にある者の)既得権」と結びついているといった視点はおさえなければ2012/07/18

KAZOO

0
ミクロ経済学とは言っていますが内容的には、かなり経済政策に関する部分が多いように感じました。最近のミクロ経済学というのは範囲が広がってきているのですねえ。昔は消費関数や生産理論などあとは基本の需要と供給の理論などがほとんどでしたが、厚生経済学的な観点からの部分が多くなった感じがします。それによってかなり現実の経済状況を理解するのには便利にはなっていると感じますが。2013/05/08

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