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内容説明
犬たちは最期まで信じ続けた。必ず迎えに来てくれると・・・
愛媛県動物愛護センターで、獣医師の資格を持ちながらも犬たちの殺処分に関わらねばならない職員。その葛藤の中で一頭でも多くの命を救うために奮闘する職員の日常を追いながら、命の重さを問う感動ノンフィクション。
目次
プロローグ この命、買ってください
1 望まれない命
2 愛媛県動物愛護センター
3 管理棟
4 命のイス取りゲーム
5 犬たちの最期
6 消えた命がくれた未来
エピローグ その命、永遠に忘れない
あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
128
地元市立図書館実習生のおすすめ本(2019) しょっぱなからプラモデルの代金目当てに子犬を愛護センターに持ち込む子どもに引きました。職員さんに「この後この子犬はどうなるか」ということを説明されたうえでお金を欲しがる子どもたち…。こういう子どもが将来結婚して子どもを産んだ時に何が起きるか…、想像に難くないですね。殺処分前に家族で記念撮影した輩にも嫌悪感が…。 ただし、腐った人間どもだけではないラストには若干救いがありました。命や死から逃げ出さない強い心が美しい心なのですね。2019/09/20
小梅
110
読みながら涙ボロボロ鼻水タラタラ、途中で中断し休日になってから読了しました。殺処分される命が少しでも少なくなる社会にしなければいけない!2014/11/05
しぃたろ@記録の一部が消失:(
44
犬や猫の殺処分の現状や、愛媛県動物愛護センターで働く人々の願い、真の動物愛護について、見て見ぬ振りをする訳にはいかない"現実"が纏められた一冊。本書は児童書であるが、大人が読んでも十分ショッキングな内容が綴られている。巻頭の犬達のカラー写真が胸に鋭く突き刺さり、涙が止まらなくなった。悲しい。悔しい。腹立たしい。動物をファッションアイテムや玩具の一つだと考え、平気で捨てる事が出来る、人の心を持たない身勝手な人間こそ殺処分されるべきだと思う。今後、少しずつでも捨てられる不幸な動物達が減ります様に…。2016/04/04
ひろ20
42
姪っ子が学校の課題図書で泣いちゃうくらい悲しい話だから、私にも読んでと言いました。なかなか読めませんでした。愛媛県動物愛護センターの職員の日常と命の尊さを考える本でした。処分される犬達の目が悲しい目で、もっと怒って、恨んだ目をしてもいいんだよ。って思うけど、犬ってただじっと見つめるんだよね。恨みごとも何にも言わない。だから、人間が犬の気持ちをわかってあげなければならないのに。職員の方達の仕事には頭が下がります。この本を読んでかわいそうと涙した子供達が大人になっても忘れずにいて欲しいと思いました。2019/02/09
多田幾多
40
ページを読み続ける度に胸は締め付けられ、不快感と悲しみで喉が痛み、そして、人間の下らなさに、無責任さに怒りを通り過ごして情けないと感じ、今もどこかで意味も無く殺されてしまう犬や猫達に、自分の命に代えてでも許しをこい続ける。そして、殺す側の人たちは、どういう思いで大切な命を奪っていくのだろう・・・?そして、殺される側は、どういう思いで死んでいくのだろうか・・・・・。2013/06/25