内容説明
モーガンアイルの王女ソフィーの姿を久々に目にしてアレックスは内心でほくそ笑んだ。相変わらず凛として美しいが、彼女が気まぐれな裏切り者だということは十年前にわかっている。ソフィーの兄と交友関係があったため、かつてアレックスはモーガンアイルに休暇で遊びに来た。そのときソフィーと親密な仲になり、結婚の約束までしたのだ。だがソフィーは、いざとなるとアレックスをあっさり捨てた。ビジネスでこの国を再び訪れることになったのは、恐らく神の思し召し。今度はソフィーが味わう番だ――愛する者に捨てられるつらさを。◆ヨーロッパの小国を舞台にした三部作〈愛の国モーガンアイル〉最終話をお届けします。三カ月間、ご愛読ありがとうございました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みータン
0
結婚を誓い愛をかわしたふたりだが破局。十年後の今、離婚を経たヒーローと再会。過去の一方的な破局への復讐を実行するヒーロー。何と言うか軽い空気で泥沼感はない。若いカップルが親に隠れてこそこそ(いたずら気分で)会っているイメージ作品で、とても30才ヒロインとは思えないくらい。思ってたより面白かった(←失礼な奴w)2011/07/08
Mari
0
★★☆2009/08/18
MOMO
0
ねぇ、ソフィーちゃん。アレックス君に「私は結婚してさらに自由がなくなるのは嫌だと思ったから、逃げたの」みたいなこと言いながら、「あなたを解放して、あなたの人生を歩むチャンスあげたかったの」って・・・あんた何様のつもり?自分が逃げたことを、きれいなオブラートに包んだあげくに、人への贈り物みたいに言うんじゃぁねえ!聞いてて気分が悪いや!そのくせ悲劇のヒロインみたいな顔するなんて、とんでもない!!ところで、メリッサちゃんの話もあるの?2009/08/06