内容説明
ベルはとびきり魅力的な愛人を探していた。もうすぐ亡夫の喪が明ける。これからは新しい人生を楽しもう――貞淑な妻は卒業して。そのためにこの家を購入したのだ。こんなふうにロマンチックな愛の詩を読むのも悪くない。と、部屋の外で物音がした。誰かが階段でつまずいたような音も。つづいてドアが勢いよく開いた。揺らめく蝋燭の炎に照らし出されたのは、脚が長く肩幅の広い緋色の軍服姿の男性だった。「きみは、ぼくが無事帰還を果たしたことを祝う贈り物かな？」男性はろれつの回らない口調で嬉しそうに言い、部屋に入ってきた。ベルはじりじりと後ろに下がった……。◆突如現れたあまりにもセクシーな男性。ベルは彼に大胆な提案を持ちかけます。〈スキャンダラスな貴族たち〉の二話目となる本作のヒロインは、前作ヒーロー、ジャックの妹ベルです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろうさぎ
0
前作ヒーローの妹がヒロインです。前作では、すごい勢いで乗り込んでいってたのに、今回はイメージがちょっと違うかなぁ・・・。超うぶな感じですね。でも、盛り上がりにちょっと欠けるというか、淡々とした感じに思えました。2010/11/05
みろん
0
情熱的な体験をしたいと夢見ている未亡人のお話。大人の女性の生理的な欲求を正直に描いているので、それほど色欲に満ちた話になってないところがいい。愛人関係からスタートしたために真実の愛に気づかないという展開。大きなメリハリがないのが物足りない。2009/11/12
